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【三重大学の授業紹介 #17】教育学部における 肢体不自由者の心理・生理・病理 が 開講されました

 「肢体不自由者の心理・生理・病理」の授業は、教育学部・特別支援教育に関する専門科目で、特別支援学校教諭免許取得のための必修科目です。この科目では、肢体不自由のある人を中心に、重度・重複障害、進行性筋委縮のある人、医療的ケアを濃厚に必要とされている方々(超重症児)への、心理学的評価と発達支援、家族支援について学んでいます。
 ここでは、7月29日(木)の第14回の授業についてご紹介します。まず授業の前半で、肢体不自由の子どもと家族を支える医師の取り組みに関する動画を視聴しました。肢体不自由の子どもを支える家族は、家庭での医療的ケアや通院など、精神的にも身体的にも大きな負担を抱えている方が多くみえます。そうした家族を支える医師の姿を見て、改めて、特別支援学校における家族への支援の在り方について、考えを深めるきっかけになりました。
 また、授業の後半では、脳機能障害の体への影響や、それを踏まえた教育支援の在り方について学びました。

授業の様子授業の様子

授業の様子

 「特別支援教育では、どのような勉強をしているの?」という質問を受けることがあります。特別支援教育に関する専門科目では、肢体不自由や知的障害など障害の種類に分けて、その要因や、障害のある子どもへの支援の在り方などを学んでいます。そして、障害のある方を支える家族や周囲の方々の心情についても、今回の授業のように動画を活用しながら学習することが多くあります。
 障害に関する知識を身に付けることに加え、障害のある方やその家族、一人ひとりに寄り添った支援ができるように、教員をめざす学生として心情の理解を深めることが大切になります。互いの心に寄り添い、適切な支援や指導の在り方を、教員・学生相互の議論を重ねる授業は、当たり前のことですが、「自分に何ができるのかということ」にしっかりと向き合うことができます。
 日常で関わる人の中にも、障害があったり、障害のある家族がいたりして、人には言いにくい生活上の困り感を感じている方は多いと思います。この授業で学んだことを活かして、そうした方々の悩みに気づき、適切な声掛けをしていきたいです。

※この記事はインターンシップの学生 米本早織さんが作成しました。




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