お知らせトピックス

定例記者懇談会

第53回定例記者発表を開催しました

2月20日(木)、「第53回三重大学定例記者発表」を地域イノベーションホールにて開催しました。定例記者発表は、本学の近況や教育・研究・診療など様々な活動を報道機関の方々に紹介するため、定期的に開催しています。
今回は、以下の事項について発表を行いました。

♦三重大学リカレント教育センターの活動について(発表資料
地域の皆様のニーズに合った教育プログラムの構築・提供する三重大学リカレント教育センターでは、『レディーメイドプログラム』(ご要望の多いDX・ICT分野を中心に、本学が独自に企画・開発)および、『オーダーメイドプログラム』(教職員が企業や自治体のニーズを聴き取り、それらのニーズに合わせたリカレント教育プログラムを構築し、企業や自治体に提供)を行っています。
『オーダーメイドプログラム』では、令和6年度に鈴鹿市において政策提案向上プログラム、キオクシア株式会社において課題抽出育成プログラムを実施しました。
また、『レディーメイドプログラム』では、企業等のDX・デジタル化に必要な基礎的な知識とスキルに加え、プロジェクトマネジメント能力を併せ持った人材養成を目的とする「DX・人材育成プログラム」を令和4年度より3年間実施しています。
当センターでは、当センターのリカレント教育プログラム修了生の交流の場として、修了生コミュニティーを整備中であり、今年度は、「DX人材育成プログラム」修了者の交流会を初めて対面で実施しました。今後はこの修了生コミュニティーをさらに拡充する予定です。

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小林一成 副理事(教育担当)・副学長 教育推進・学生支援機構 リカレント教育センター長からの発表


♦DNAで「創る」・「動かす」 生体分子を素材にしたナノスケールのものづくり(発表資料
「遺伝情報を担う物質」というイメージが強いDNAは、ナノテクノロジーや材料科学の分野でも非常に注目を集めている分子です。DNAを素材として、ナノメートル(=10-9 m)オーダーの精度でさまざまな形状の人工物を創り出す技術は、「構造DNAナノテクノロジー」と呼ばれ、さまざまな研究分野で多種多様な応用展開をみせています。
構造DNAナノテクノロジーの強みは、ほぼ任意の形状を分子の自己集合で実現できることにあります。カプセルのような中空構造も、蝶番のような可動部をもつ機械要素も、配列設計したDNAを混ぜ合わせるだけで作製できます。今回は、分子信号やイオン濃度変化に応答して収縮・伸張するようなナノスケールのアクチュエータを紹介しました。今後は、作製したナノスケールの分子機械を用いて、生きた細胞上の分子を操作することを検討しており、細胞機能制御の新たなツール開発に繋げていきたいと考えています。

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鈴木勇輝 准教授(工学研究科)からの発表

♦四日市新拠点について
本学は、四日市市との間で、『JR四日市駅前における三重大学新教育研究拠点の設置に向けた検討着手の連携協定書』を締結し、JR四日市駅前への新たな教育研究拠点の設置について検討を進めてまいりました。
この度、四日市市より、施設整備スケジュールが、協定締結時に想定していた令和11年度から令和13年度以降になるとの見通しが示されました。
そのため、現学長の任期が令和8年度までであることを踏まえ、次期学長の体制下で設置の可否について判断することが適当であるとして、それまでの間は検討を休止することを発表しました。

伊藤正 明学長(右)、金子聡 副学長(広報・国際・環境担当)(左)からの発表
伊藤正明 学長(右)、金子聡 副学長(広報・国際・環境担当)(左)からの発表