リサーチコアセミナー(第13回)を開催しました
9月25日(水)事務局会議室において、研究紹介企画「リサーチコアセミナー」(オンライン併用型)を開催しました。
この企画は、学内の多様な研究者を知り、相互に研究内容の理解や研究者間の交流を深めることを目的として開催しています。
13回目となる今回は、医学系研究科・免疫学、医学部附属病院・糖尿病・内分泌内科の安間太郎 講師から、「細菌叢由来因子に着目した個体老化と臓器線維化の分子基盤の解明」と題して、研究の背景や現在取り組んでいる研究内容が紹介されました。
会議室には、学長、吉岡理事、鶴原理事、酒井理事、中津監事、織田島事務局長、研究・社会連携統括本部の教員、URAが集い、オンラインを含めて29名の参加がありました。
安間講師は、戦略的リサーチコアの重点型領域である「マイクロバイオーム研究センター」のメンバーであり、マイクロバイオーム(細菌叢)に焦点を当て、細菌由来のペプチド「Corisin」が臓器線維症や糖尿病などの病態にどのように関与するかを解明するために研究に取り組まれています。
また、安間講師は2022年度のJST創発的研究支援事業に採択され、「細菌叢由来ペプチドに着目した糖尿病における心腎連関メカニズムの解明」というテーマの下、Corisin阻害による新規治療法の可能性を見出そうと日々に研究に邁進されています。
今後、この研究の進展により、臓器線維症や糖尿病をはじめとした難病を克服できる治療薬が開発できる可能性が期待されます。
続いて行われた質疑では、「体内の良い細菌、悪い細菌について教えてほしい」、「創発的支援事業を受けられてのよかったこと、課題はなにか?」、「分野外の研究者と関わった際、自身の研究にどう取り入れていくのか?」、「Corisinの作用メカニズムについて?」など活発な意見が交わされました。
次回は10月9日(水)8:50より、工学研究科の池浦教授による「人を支援するロボット・メカトロ技術開発」を予定しています。どうぞご期待ください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
参考:
安間太郎 講師(医学系研究科)
参考:科研DB:https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000080773887/
researchmap:https://researchmap.jp/taro-ysm
全学シーズ集:https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1317.html