工学研究科の石原 篤教授が2022年度石油学会賞（学術部門）を受賞しました

工学研究科の石原 篤教授が石油学会賞（学術部門）を受賞しました。

石原教授は、新しいマトリックスの調製法と接触分解での機能に着目し、ミクロ孔およびメソ孔からなる様々な階層構造触媒を調製しました。マトリックス成分のメソ孔導入が活性を向上させ、ゼオライトの機能に大きく影響することを示しました。ゲル骨格補強法はゼオライト含有階層構造触媒の製造に有効に働き、触媒活性と生成物選択性を向上させました。次にキュリー・ポイント・パイロライザー法を用いて、これらの触媒を用いた巨大分子の接触分解を解析することができました。また、水素化分解触媒を用いた油脂や脂肪酸メチルエステルの低圧での処理の可能性を示しました。さらにZn(Ga)交換ZSM-5とAl2O3との混合触媒を用いてn-ペンタンの接触改質触媒において、芳香族選択性にマトリックスの役割が存在することを示しました。