お知らせトピックス

定例記者懇談会

第45回三重大学定例記者懇談会を開催しました

4月20日(木)、「第45回三重大学定例記者懇談会」を地域イノベーションホールにて開催しました。定例記者懇談会は、本学の近況や教育・研究・診療など様々な活動を報道機関の方々に紹介するため、定期的に開催しています。今回は令和5年度初回の定例記者懇談会ということもあり、三重大学の広報担当執行部、理事・研究科長についても冒頭でご紹介をさせていただきました。

会場の様子1 会場の様子2
会場の様子

今回は、以下の事項について発表を行いました。

♦三重大学生物資源100周年記念植樹
三重大学生物資源学部・生物資源学研究科は、1921年(大正10年)、大学の前身となった三重高等農林学校として設置されて以来、2021年(令和3年)12月10日をもって100周年を迎えました。「生物資源100周年記念行事」と位置づけ、その行事の一環としてクマノザクラと抵抗性クロマツを学内に植樹しました。クマノザクラは100年ぶりに紀伊半島で新しい野生種のサクラとして発見された貴重な品種です。また、抵抗性クロマツは、昨今の松枯れを鑑み、抵抗性の品種を植栽し、将来の苗木養成も目的としています。

松村 直人 生物資源学研究科長、松田 陽介 教授(生物資源学研究科)から発表

松浦先生 松田先生

♦三重大学360°VRキャンパスツアーの公開
コロナ禍の影響が落ち着きつつあり、全国的にも対面でのイベントや広報活動が復活してきてはいますが、オンラインでの広報活動は、受験生にとって「時間や距離に関係なく参加できる」などのメリットがあります。そのため、三重大学のバーチャルキャンパスツアーを公開しました。三重大学360°VRキャンパスツアーは、この度の本学ホームページの全面リニューアルに合わせて、3月31日に公開し、本学にある5学部の建物や講義室のほか、食堂や図書館、キャンパスのメインストリートや附属病院など、28カ所を360°写真で撮影しました。視点を自由に動かして見学ができるほか、それぞれに解説文や関連写真、動画などをつけており、より詳しく知っていただけます。

藤田 達生 副学長(教育(入試・高大連携・全学資格)担当)、宮下 伊吉 准教授(三重大学アドミッションセンター)から発表

藤田先生 宮下先生


♦三重大学医学部附属病院で実施している再発・難治白血病、リンパ腫に対するCAR-T療法について
小児に多い急性リンパ芽球性白血病や、成人に多い悪性リンパ腫の治療成績は年々向上しています。しかし、抗がん剤が効きにくく、一旦寛解してもすぐに再発する患者さんの予後は、非常に悪いことが知られています。また、抗がん剤が届きにくい脳や脊髄に病変のある患者さんや、強力な治療が難しい高齢者に対する治療も課題です。CAR-T療法は、患者自身のT細胞を遺伝子改変して、がん細胞を攻撃する新しい免疫療法です。
CAR-T療法は治療のタイミングが重要です。関連病院と緊密に連絡を取り、最適なタイミングでCAR-T療法を実施し、一人でも多くの患者さんにCAR-T療法の恩恵を享受して頂きたいと思います。今後は、キムリア以外のCAR-T療法にも取り組んでいくとともに、三重大学で行われている新しいCAR-T療法の研究・開発にも協力していく予定です。

平山 雅浩 教授 (医学部附属病院 小児科)、大石 晃嗣 准教授(医学部附属病院 輸血・細胞治療部長)から発表

平山先生 大石先生

♦三重大・バイオコモの経鼻ワクチンの実用化に向けて- ワクチン・新規モダリティ研究開発事業 令和5年度~令和8年度 -
日本医療研究開発機構(AMED)内に設置されたSCARDA(先進的研究開発戦略センター)より、三重大学とベンチャー企業のバイオコモ株式会社が開発してきた次世代型ワクチン作製技術に対して支援が得られたため、同技術による新興・再興感染症対策を開始いたします。将来の新興・再興感染症パンデミック対策としてBC-PIVを用いた遺伝子組換えワクチンの国内での迅速提供システムを構築し、感染症有事に備えます。

野阪 哲哉 教授(大学院医学系研究科 感染症制御医学・分子遺伝学分野)から発表、陪席としてバイオコモ株式会社 代表取締役 福村 正之 様

野阪先生 陪席・バイオ株式会社 橋村様

また、下記のイベントについても紹介しました。

♦伊賀連携フィールド 2023年度前期市民講座「忍者・忍術学講座」開催のお知らせ
♦徳川家康と服部半蔵in三重大学
両イベントは、山田雄司教授(人文学部)、外山りおさん(忍者部部長)から紹介しました。

山田先生 外山さん