生物資源学部4年生の嶋田さんが表彰されました

生物資源学部生物圏生命化学科 海洋生命分子化学教育研究分野 海洋微生物学研究室4年生の嶋田 千里さん（担当教員：福﨑 智司 教授）が日本防菌防黴学会 第48回年次大会にて『シリコーンゴム透過性を利用した非解離次亜塩素酸の抽出と殺菌への応用』をテーマとして発表し、ポスター賞を受賞しました。

この研究は、シリコーンチューブ内に移動相の水溶液を送液する系において、チューブの一部を次亜塩素酸水溶液に浸漬して非解離型次亜塩素酸の抽出を行うことを目的として行いました。研究の結果、非解離型次亜塩素酸のみを選択的に抽出できること、抽出量は次亜塩素酸水溶液の濃度と温度、移動相のpH、流速、そして浸漬チューブ長さに依存すること、そしてシリコーンチューブの内部に存在する食中毒細菌の殺菌が可能であることを見出しました。

〈受賞について〉
嶋田さんは、「この研究は私が人生で初めて携わった研究で、研究室の先生や先輩方と共同で取り組んだものです。この研究から、実験の基本的な手順や実験器具の操作方法、研究に対して粘り強く向き合う姿勢まで様々なことを学びました。その研究成果がこのような形で認められ、とてもうれしいです。
現在、シリコーンチューブに対する次亜塩素酸の透過気化について研究しています。受賞したこの研究で得た学びがあったからこそ、次の研究に取り組むことができたと強く感じています。」と受賞の喜びをコメントしました。