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みえアカデミックセミナー2020「ベートーヴェン生誕250年を迎えて―音楽が語る彼の人間像―」を開催しました

2020年8月1日(土)、三重県文化会館1階レセプションルームにおいて、みえアカデミックセミナー2020「ベートーヴェン生誕250年を迎えて―音楽が語る彼の人間像―」を開催し、新型コロナ感染症対策で人数制限が設けられた中、38名の参加がありました。

会場の様子(写真:会場の様子) 

「みえアカデミックセミナー」は、毎年三重県総合文化センターを会場に、県内15校の高等教育機関の特色を活かしたバラエティ豊かな公開セミナーを開催しています。今年度のセミナーは7月5日(日)に始まり、8月27日(土)まで「健康・医療・福祉・歴史・文学・子育て・教育・機械工学」など、各校の特色を活かした様々なテーマで講演が行われました。


三重大学からは、教育学部音楽教育講座の兼重 直文特任教授が「ベートーヴェン生誕250年を迎えて―音楽が語る彼の人間像―」をテーマとして講演しました。兼重特任教授は、器楽教育(ピアノ)が専門分野で、打鍵法を基礎にした演奏メカニズムおよび歴史的背景を鑑みた音楽表現、ピアノデュオ、室内楽、伴奏法、オーケストラ指揮等をはじめとするアンサンブルの実践研究を研究テーマとしています。

講演中の兼重特任教授  ピアノに座る兼重特任教授
(写真右:講演中の兼重特任教授、写真左:ピアノに座っている兼重特任教授) 

参加者は、ベートーヴェンが作曲した楽曲である交響曲第5番「運命」をはじめ、ピアノソナタNo.23「熱情」、ピアノソナタ協奏曲No.5「皇帝」などを聴きながら、兼重特任教授の解説に耳を傾けました。兼重特任教授が時折実際にピアノを演奏し、ほんの些細な違いで楽曲の印象が異なることを説明した際などには、言葉での解説以上の納得の表情が参加者の顔に浮かびました。

演奏動画
(動画リンク:外部サイト)

兼重特任教授は講演の最後に、「ベートーヴェンは音楽家であると同時に、哲学家、革命家とも言える人物。この現代にもしベートーヴェンがいたら、世の中はどれだけ変わるでしょう。そう思えてならない音楽を彼は残してくれました。私はそんなベートーヴェンを心から尊敬しています。この思いが皆さんに伝わって、ベートーヴェンをもう一度聴こう、考えてみようというきっかけになってくれれば嬉しいです」と締めくくりました。

参加者からは、「あっという間の2時間余でした。ベートーヴェンの音楽について多くを知ることができてよかったです。先生の熱意あふれるお話に感動しました。」「ベートーヴェンのことをこれほど熱く細かく解説してもらう機会がなかったので今日はとても楽しく感慨深いものがありました。この次ベートーヴェンの曲を聴くときには、これまでと異なる音楽の世界に出会えるかもしれないと思っています。ありがとうございました。」など、ベートーヴェンへの愛と熱意のこもった兼重特任教授の講演に呼応するようなコメントが多く寄せられました。

本公演の内容は三重県生涯学習センターのHPでも掲載されています。
https://www.center-mie.or.jp/manabi/report/detail/2165

2021年夏に開催予定の「みえアカデミックセミナー2021」もご期待ください!

○兼重先生はモーツァルトの生誕250周年であった2006年にもみえアカデミックセミナーの講師を務め、2006.9.1 発行の三重大えっくす7号には特集記事が掲載されています。モーツァルト時代と現代のピアノの聴き比べもできるので是非ご覧ください!


特集 豊かに生きるⅡ [今年はやっぱり"Mozart"]
https://www.mie-u.ac.jp/report/miedai-x/vol007_13_14.pdf
https://www.mie-u.ac.jp/home/X/items/007/  

三重大えっくす 20200801みえアカデミックセミナー2020 (4)


※みえアカデミックセミナー2020「ベートーヴェン生誕250年を迎えて―音楽が語る彼の人間像―」は、2020年8月1日に講演されたものですが、三重県生涯学習センター様からの動画のご提供を待って、2021年4月に記事を掲載させていただきました。