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令和2年度「みえ地震・津波対策の日シンポジウム」を開催しました

 11月29日(日)、三重県立熊野古道センター大ホールにおいて、適切な感染防止対策を講じた上で「みえ地震・津波対策の日シンポジウム」を開催し、130名が参加しました。

 今年は「巨大地震・津波発生後の避難から復興までを考える」をテーマに私たちが地震・津波に対して気をつける点や地域で取り組む防災・減災対策について考えました。

※三重県では、昭和東南海地震が発生した12月7日を「みえ地震・津波対策の日」と定め、防災対策への理解と一層の充実を図るため、毎年地震・津波に対するシンポジウムを開催しています。

 鈴木英敬三重県知事及び加藤千速尾鷲市長から開会の挨拶がありました。   

開会挨拶
開会挨拶
会場の様子
会場の様子


 兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 研究科長・教授 室﨑益輝氏から「阪神・淡路大震災被災地の復興物語(語り継ぐべき教訓)」と題した基調講演が行われました。大震災の教訓として、"防災から減災へ"、"行政主導から連携協働へ"と原理の転換があったこと、インフラ復興から生活復興へと内容が変わったことなどを講演していただきました。

 次に、福興市実行委員長 山内正文氏から「東日本大震災発生、ゼロからの出発」と題した語りが行われました。東日本大震災による宮城県南三陸町での被災体験、復興に向けた活動についてご自身の体験談をお話いただきました。

基調講演
基調講演
語り
語り


 次に、「南海トラフ巨大地震・津波発生後の避難から復興のあり方」と題して、本学工学研究科の川口淳准教授のコーディネートにより、パネルディスカッションを行いました。パネリストとして加藤千速氏(尾鷲市長)、水木千春助教 (三重大学地域圏防災・減災研究センター)、足立光弘氏(尾鷲市自主防災会連絡協議会会長)、大川太氏(尾鷲市立尾鷲小学校 校長)、山内正文氏(福興市実行委員長)、コメンテーターとして室﨑益輝氏(兵庫県立大学)にご登壇いただきました。

 地域の自主防災会や学校、行政における災害を見据えた活動の紹介や、感染防止対策を考慮した適切な避難等についても検討しました。

 最後に、みえ防災・減災センター緒方正人センター長が閉会の挨拶を行いました。

パネルディスカッション
パネルディスカッション
閉会挨拶
閉会挨拶

 なお、防災・減災啓発展示等として、「尾鷲市内の小学生による防災学習発表の展示」、「三重県立図書館による防災、減災関連本の貸出」、「防災科学技術研究所による陸海統合地震津波火山観測網「MOWLAS」の紹介」、「地震体験車による地震体験」、「みえ防災・減災アーカイブ紹介」、「防災、減災に係る各種パネル展示」を行いました。

展示の様子
展示の様子
地震体験車
地震体験車