リサーチコアセミナー(第21回)を開催しました
3月26日(水)事務局会議室において、研究紹介企画「リサーチコアセミナー」(オンライン併用型)を開催しました。
この企画は、学内の多様な研究者を知り、相互に研究内容の理解や研究者間の交流を深めることを目的として開催しています。
◆ 21回目となる今回は、戦略的リサーチコアの重点型領域である「みえ地域課題解決カリキュラムリサーチセンター」の宮岡邦任センター長(教育学部・教授)から「分野横断型教材の開発に向けて-大学の研究を学校教材に活かす-」と題して、センター設立の目的や三重県の各地域が抱える課題解決に向けた研究活動とその成果について紹介していただきました。
会議室には、学長、吉岡理事、鶴原理事、酒井理事、佐久間理事、中津監事、織田島事務局長、研究・社会連携統括本部等の職員やURAが集い、オンラインを含めて36名の参加がありました。
最初に、三重県に限らず、どの地方でも将来必ず問題となる過疎化に対して、若年層の地域定着が非常に重要な鍵となることが明らかであるため、様々な分野にわたって専門性を持つ教育学部が地域と連携し、「地方でも世界につながる活躍の場がある」ことを小・中・高校などの教育の場を活用して若年層に伝える学習システムを実装することがセンター設立の目的のひとつであることが説明されました。
続いて、実際の活動・研究内容について、進行中の研究課題の中から、① 環境・防災、② 福祉・健康、③ カリキュラムマネジメントについて、それぞれの課題における「狙い」「ニーズ」「成果」がわかりやすく紹介されました。
例えば ② 健康・福祉では、「地域の課題やニーズを捉えた地域横断型の取り組み促進」を目標に取り組んだところ、地域の企業や団体からのニーズを見い出すことに成功し、種々の体験型企画を開催した結果、延べ1000人以上の参加と地域横断型チームの随時結成および連携が達成されたことなどです。
最後に、今後の方向性について、これまで積み上げた分野ごとの実績を横断させることによる研究規模の拡大や、成果を小・中・高など、それぞれの教育現場で活用するための教材作成、それらに伴う教員研修の実施などがあげられました。
発表後の質疑応答では、「多種多様で分野横断型の研究内容から、生物資源学部など他学部とのさらなる連携強化を見据えた今後の展望」「狭い世界の知識だけではなく、社会の仕組みを理解した教員の育成カリキュラム」「現状の外部資金や今後の資金獲得プラン」と合わせて「URAを交えた戦略的で積極的な外部資金獲得計画立案」についてなどの充実した議論がなされました。
参考:
宮岡 邦任教授(教育学部)
科研DB:https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000070296234/
researchmap:https://researchmap.jp/00038792171
全学シーズ集:https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1311.html