リサーチコアセミナー(第20回)を開催しました
1月29日(水)、事務局会議室において、研究紹介企画「リサーチコアセミナー」(オンライン併用型)を開催しました。
この企画は、学内の多様な研究者を知り、相互に研究内容の理解や研究者間の交流を深めることを目的として開催しています。
20回目となる今回は、戦略的リサーチコアの重点型領域である「地域脱炭素バイオマス研究センター」の野中 寛センター長(生物資源学研究科・資源循環学専攻・教授)から「地域脱炭素バイオマス研究センター」と題して、なぜバイオマスが注目されているのか、その背景や現在の取り組み、今後の企画・展望などを紹介していただきました。
会議室には、学長、吉岡理事、鶴原理事、酒井理事、佐久間理事、中津監事、織田島事務局長や研究・社会連携統括本部等の教員、URAが集い、オンラインを含めて49名の参加がありました。
最初に、伊勢新聞紙面において木質分子素材制御学研究室が特集された(R7.1.3)ことに触れ、バイオマス有効活用に対する世間の関心の高さの紹介がありました。
次に「地域脱炭素」とは何か、趣旨や目指す目標の説明から始まり、その達成には地域における再生可能エネルギーの導入拡大がカギとなること、そのためにバイオマス資源の利用に大きな注目が集まっていることから、地域脱炭素バイオマス研究センターの活動の重要性がよくわかる説明をしていただきました。
続いて昨年度までの活動や研究実績を紹介していただきました。その内容は「"ウッドストロー"などバイオマス成形品の実例」、「一般の皆様への広報活動(大学のイベントや展示会など)」、「教育機関からの見学依頼」や「企業からの問い合わせ対応」など多岐にわたっており、大変充実した内容でした。
最後に、今後見据えていることをまとめていただき、質疑応答へと移りました。
発表のまとめでは、企業等からの問い合わせに対応する「バイオマス相談窓口」と言ったワードが出たことから、URAとの連携やどのような役割が望まれるかなど、企業や自治体とのスムーズな連携を目指した質疑応答が行われました。また、バイオマス研究の発展による5年後、10年後といった将来の予想について、さらには「バイオマス産業都市」に関してどのような構想を持たれているかなど、地域との共創を強く意識した将来の展望に関する質問がなされ、野中センター長のご意見を伺うことができました。
次回は3月26日(水)8:50より、教育学部の宮岡 邦任教授を予定しております。どうぞご期待ください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
参考:
野中 寛教授(生物資源学研究科)
科研DB: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000090422881/
researchmap: https://researchmap.jp/hnonaka
全学シーズ集: https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1325.html