第12回三重CSTシンポジウムを開催しました
2月15日(土)13:10~17:00に、第12回三重CSTシンポジウムを開催しました。
三重大学は、三重県教育委員会と連携し、理数教育の中核的役割を担う小中学校教員(CST コア・サイエンス・ティーチャー)の養成に取り組んでおり、今回のシンポジウムは、今年度の三重CSTの成果発表と情報共有を目的としたものでした。
対面とオンラインのハイブリッド形式で開催し、教育学部大会議室に50名、オンラインで4名、合計54名の参加がありました。
シンポジウムの様子
教育学部長 伊藤信成教授による開会挨拶と平山大輔教授による事業概要の説明の後、第1部では、「CSTの教育活動における外部資金の獲得と活用」をテーマに、津田学園中学校・高等学校の柳田大地先生、三重大学教育学部附属小学校の前田昌志先生、桑名市立長島中部小学校の宇佐美隆汰先生からの事例紹介がありました。外部資金の種類による違いや採択されるための工夫などの解説とともに、各先生がどのような思いで外部資金を獲得し、どう活動を展開されているのかについても紹介していただきました。
第2部では、三重大学教育学部特別支援教育講座の森浩平准教授による特別講演「地域との協働による STEAM 教育の展開」がありました。学校や企業・団体、文化施設など、さまざまな主体と一体となってSTEAM教育(実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科横断的な学習)を進められ、そうした活動を地域に根付かせていくことを目標とされている森先生の意欲的な取組について伺うことができました。
特別講演 教育学部の森浩平准教授
第3部では、県内各地区のCST教員からの今年度の活動報告がありました。困難な状況のなかでも地域の理数教育の充実のために、また、後に続く教員のために、どの地区でも積極的な取組が継続されていることを互いに確認することができました。
最後に、三重県教育委員会研修推進課長の柘植三治氏に閉会挨拶を頂き、盛況のうちに終えることができました
平成24年度に開始した三重CST養成事業は、JSTからの支援期間終了後も事業を継続し、今年で13年目となります。これまでに70名近い現職教員のCSTが認定されており、三重CST教員は、理科の枠に留まらず、最近ではSTEAM教育、森林教育、ESD、ジュニアドクター育成塾受講生の発掘とサポートなど、分野横断的に様々な教育活動で活躍しています。
本学は引き続き学校現場や行政と連携し、三重CST養成事業を継続していきたいと考えています。