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【プレスリリース・研究成果】隠れた地力の実態を解き明かす 地形が作り出す地力の空間分布が持続可能なコメ作りの鍵に!!

三重大学大学院生物資源学研究科の関谷信人教授、渡邊晋生教授、坂井勝准教授の研究グループは、京都府与謝野町の水田地帯において、地力(可給態窒素≒土壌の窒素供給能力)の分布パターンとその変動要因を明らかにしました。これまで個別の水田ごとに考えられてきた地力が、実は地形や立地条件に応じて空間的な相互作用を持つことを世界で初めて明らかにしました。特に、谷筋の水田群では地力が高く、河川沿いでは低いという明確な傾向(空間的自己相関)を見出しました。本研究は、これまで見過ごされてきた水田地力の広域的空間分布を科学的に解明し、個別の水田毎に肥料設計(肥料の種類・施用量・施用法を計画すること)を考える従来の方法から水田の立地条件など空間的要因を考慮した肥料設計へと発展させ、持続可能な稲作への新たな指針を示したと言えます。本成果は2024年11月13日に国際学術誌「Sustainability」に掲載されました。

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