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リサーチコアセミナー(第16回)を開催しました

11月20日(水)事務局会議室において、研究紹介企画「リサーチコアセミナー」(オンライン併用型)を開催しました。
この企画は、学内の多様な研究者を知り、相互に研究内容の理解や研究者間の交流を深めることを目的として開催しています。

16回目となる今回は、戦略的リサーチコアの重点型領域である「次世代漁業生産リサーチセンター」の松田 浩一センター長(生物資源学研究科・教授)から「次世代漁業生産リサーチセンターの紹介」と題して、センターの活動目的や内容、さらには「ソフトシェルイセエビの効率的生産を目指した研究(イセエビの脱皮研究)」と題した最新の研究トピックを紹介していただきました。

松田浩一教授 次世代漁業生産リサーチセンターの紹介

会議室には、学長、吉岡理事、鶴原理事、酒井理事、佐久間理事、小林副理事、松村生物資源学研究科長、中津監事、織田島事務局長や研究・社会連携統括本部等の教員、URAが集い、オンラインを含めて45名の参加がありました。

次世代漁業生産リサーチセンターでは、環境変動等により厳しい状況にある三重の漁業を支援する研究開発を目的としています。漁業が抱える課題に対してワンストップで対応し、新しい技術の開発によって、付加価値を高めた水産物を生産することで、過疎化が進む漁村地域の活性化を目指しています。

松田浩一教授 三重県における漁業生産の現状

セミナーの冒頭では、三重県の漁獲量が減少傾向であること、そして、海の高水温化により、海底から藻場が減少している実態や、それに伴い藻場に生息する魚種も変化しており、この高水温化には、日本近海の黒潮(暖流)が大きくかかわっているという説明がありました。
また、付加価値を高めた水産物の取り組みのひとつとして、三重県の特産物であるイセエビに関して「ソフトシェル イセエビの効率的生産を目指した研究(イセエビの脱皮研究)」が紹介されました。

イセエビでの取り組み

この研究は、年々漁獲量が減少しているイセエビに、新たな価値を付加することで利益を確保することを目的としており、その課題としてイセエビの脱皮のメカニズムに注目した大変ユニークな研究です。めずらしいイセエビの脱皮のシーンも動画で紹介されました。 
最後に行われた質疑応答については、「脱皮と日長時間は関係するのか?」といった質問や、本テーマの成果と知財との連携等、活発な議論が行われました。

会場の様子

松田浩一教授 吉岡基理事(研究担当)

酒井俊典理事(社会連携担当) 小林一成副学長(教育担当)

次回は12月18日(水)8:50より、人文学部の深井 英喜教授による「産業・就業構造の変化から見る地域共生の課題の検討」を予定しております。どうぞご期待ください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

参考:
松田浩一 教授(生物資源学研究科) 
科研DB: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000080538653/
researchmap: https://researchmap.jp/read0158677
全学シーズ集: https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1145.html