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リサーチコアセミナー(第10回)を開催しました

8月28日(水)事務局会議室において、研究紹介企画「リサーチコアセミナー」(オンライン併用型)を開催しました。
この企画は、学内の多様な研究者を知り、相互に研究内容の理解や研究者間の交流を深めることを目的として開催しています。
10回目となる今回は、教育学部 理科教育講座 市川俊輔准教授から「三重大学研究者が連携して実現する足元の資源をフル活用した微生物価値探索研究の事例紹介とその可能性」と題して、研究の背景や現在取り組んでいる研究内容が紹介されました。

市川准教授 三重大学研究者が連携して実現する足元の資源をフル活用した微生物価値探索研究の事例紹介とその可能性

会議室には、学長、吉岡理事、鶴原理事、酒井理事、佐久間理事、織田島事務局長、上原企画総務部長、大畑研究・地域連携部長や研究・社会連携統括本部の教員、URAが集い、オンラインを含めて34名の参加がありました。

会場の様子

三重県内環境における多様な微生物の利用可能性について、事例紹介をもとに説明されました。たとえば三重県内の多様な土壌環境からは、がん細胞の増殖を抑制するはたらきがある微生物がみつかったことの説明がありました。また長期保存できる三重県の郷土発酵食品「なれずし」からは、抗菌活性のある細菌がみつかり、この細菌がつくりだす化合物は天然物由来防腐剤として、社会実装に向けて利用できそうだという説明がありました。

市川准教授 吉岡基研究・情報担当理事

加えて、腸内細菌・農業・殺菌などの多様な分野での研究を、本学の教育学部・医学系研究科・工学研究科・生物資源学研究科・地域イノベーション学研究科などの研究者との連携を実現することで、遂行できていることの紹介もありました。

市川准教授

さらに二酸化炭素排出削減を目指して、企業と共同で堆肥を応用した技術開発に挑戦する、サスティナブルな視点での活動も紹介されました。

市川准教授は、持続可能な研究活動体制を構築するためには、自身の研究の基本理念に基づき、自分の強みを生かしつつ、目標を立て、その目標達成のためにプランを作ることが重要である旨、お話しされました。

リサーチコアセミナー(第10回) (7)_R.jpg 杉浦URA員

続いて行われた質疑では、「微生物価値探索の「価値」の定義とは?」「研究により得たインパクトある成果については知財化してほしい」、「研究テーマを変える際の原動力は?」など活発な意見交換が交わされたあと、知財化の進め方について、研究インテグリティ部門(知財担当)の教員と意見交換する場面もあり、研究の新たな可能性が期待できる時間ともなりました。

市川准教授

次回は9月11日(水)8:50より、医学研究科の野阪教授による「三重の地から新規モダリティワクチンを」を予定しております。どうぞご期待ください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

参考:
市川 俊輔 准教授(教育学部)
 科研DB: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000050781118/
 researchmap: https://researchmap.jp/shunsuke.ichikawa
 全学シーズ集: https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1081.html

野阪哲哉 教授(医学系研究科)
 科研DB: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000030218309/
 researchmap: https://researchmap.jp/read0052718
 全学シーズ集: https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1274.html