お知らせトピックス

定例記者懇談会

第50回定例記者発表を開催しました

7月18日(木)、「第50回三重大学定例記者発表」を地域イノベーションホールにて開催しました。定例記者発表は、本学の近況や教育・研究・診療など様々な活動を報道機関の方々に紹介するため、定期的に開催しています。

松田副学長による開会挨拶 金子副学長による挨拶
左:司会の松田 裕子 副学長、右:金子 聡 副学長

今回は、以下の事項について発表を行いました。 

♦ダイバーシティ&インクルージョンの実現へ(発表資料
三重大学では、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性とその受容)の推進に向けて、誰一人取り残さないというSDGsの理念と本学基本理念のもと、大学構成員である学生・教職員の一人ひとりが互いの個性を理解し、尊重し合いながら活き活きと活躍できる大学を目指しています。昨今の世の中においては、多様性に対するとらえ方は拡大し深化してきましたが、その一方で、日本社会は男女共同参画やジェンダー平等は十分に進んでいるとは言えず、今後も力を入れて取り組んでいかなければならない課題といえます。日本の理工系人材においては、女子比率は国際的水準に比べても低い状況にあり、本学の現状も同様であるといえます。また、本学の大学教員全体に占める外国人教員の割合も低い状況であります。三重大学では、これらの状況を踏まえ、ダイバーシティ&インクルージョン推進のために、「工学部電子情報工学コース(新設)の入学者選抜における女子枠の設定」、「大学教員公募における女性限定公募」、「大学間協定校との人事交流による外国人教員受入れ」を開始しました。これらの取り組みにあわせて、理工系の女子学生、女性教員や外国人教員のための支援拡充・研究環境整備を導入することで、多様な個性を持つ人々が対話し教育・研究の現場で新たな考えや発想を生みだし、さまざまな社会課題を解決に導く、ダイバーシティ&インクルージョンに富んだ大学を目指していきます。

伊藤正明学長からの発表
伊藤 正明 学長からの発表


♦工学部入学者選抜における女子枠の導入について(発表資料
工学部総合工学科「電子情報工学コース」では、入学者選抜において本学初の「女子枠」を導入することとしました。このコースは令和7年4月設置予定の新コースで、半導体とデジタル中心に学ぶことのできるコースです。新コースの設置及び女子枠導入により、「半導体・デジタル分野での人材強化」と「社会が求める女性人材の輩出」が期待されます。また、女性研究者が輝く未来創造プロジェクトとして「女性のキャリアパスの講演会と交流会」も開始しています。
三重大学は、これまで以上に男女がそれぞれの個性を理解し、尊重することで学び合う環境をより充実させることを目指します。そして、多様なものの見方・考え方を知り、新たな技術・価値の創出に貢献することのできる多様な人材の育成・輩出を行います。

三宅秀人工学研究科長補佐・教授からの発表
三宅 秀人 工学研究科長補佐・教授からの発表


♦MIE-U 海外協定校外国人若手連携教員受入れプログラム(発表資料
三重大学では、本学と国際交流協定を締結している海外大学から、年間2名の外国人若手教員を受け入れ、本学で教育・研究活動を行う「MIE-U 海外協定校外国人若手連携教員受入れプログラム」を新設し、令和6年5月1日より受け入れを開始しました。本プログラムは、海外の協定大学から若手教員を積極的に受け入れることにより、本学の新たな価値創造の機会をもたらすダイバーシティを促進させ、国際化の強化、研究力を向上し、学部・研究科ビジョン2030の達成に向けた取り組みを加速させることが期待できます。また、協定大学との関係性を深め、国際交流を活性化させることを目的としています。将来的に、外国人留学生の大学院での受入れを定着化し、これからの三重大学の原動力となる地域の成長・発展を支える人材の育成・獲得を目指します。

金子 聡 副学長(右)、ディナ オクタヴィア 講師(国際交流センター)(中央)、塚田 森生 生物資源学研究科長補佐・教授からの発表
金子 聡 副学長(右)、ディナ オクタヴィア 講師(国際交流センター)(中央)、塚田 森生 生物資源学研究科長補佐・教授からの発表

♦神事・産業・医療用大麻研究センターの発足(発表資料
三重大学では、GHQによる規制により衰退した日本の大麻農業・産業を復活させるために、麻薬成分が基準以下の「安全・安心な新たな日本大麻品種」を開発し、それらを農業・産業・医療利用するための基礎・応用研究に取り組む「神事・産業・医療用大麻研究センター」を文部科学省からの支援を受け令和6年6月1日に設立しました。大麻の産業利用は、神事・伝統文化にとどまらず、様々な産業・医療への活用が期待されており、世界ではグリーンラッシュと呼ばれています。今後は各種産業界を代表する企業等と連携し、産官学連携体制で我が国における大麻文化にムーブメントを誘起していきたいと考えています。

諏訪部圭太センター長・教授(研究基盤推進機構 神事・産業・医療用大麻研究センター)からの発表
諏訪部 圭太 センター長・教授(研究基盤推進機構 神事・産業・医療用大麻研究センター)からの発表