みえアカデミックセミナー2024「会社の政治献金と会社法―そもそも会社は政治献金をすることができるのか?―」を開催しました
7月17日(水)三重県文化センター1階レセプションルームにおいて、みえアカデミックセミナー2024「会社の政治献金と会社法―そもそも会社は政治献金をすることができるのか?―」を開催しました。約60人ものご来場者があり、非常に盛況な講演となりました。
「みえアカデミックセミナー」は、三重県総合文化センターを会場に、三重県にあるすべての大学・短期大学・高等専門学校の高等専門機関が有する高度な学びと県民の皆様をつなぐ一大連携事業として開催されている公開セミナーです。今年度のセミナーは7月13日(土)に始まり、8月28日(水)まで「健康・医療・福祉・歴史・文学・子育て・教育・機械工学」など、各校の特色を活かした様々なテーマで講演が行われます。
三重大学からは、人文学部法律経済学科の名島利喜教授が「会社の政治献金と会社法―そもそも会社は政治献金をすることができるのか?―」をテーマに講演が行われました。会社法の解説から始まり、会社法が企業活動にどのように影響を与えるかについての基礎的な理解を深めました。また、八幡製鉄政治献金事件の判例から、企業の政治献金に関する法的な問題点や、裁判所がどのような基準で判断を下すのかを学びました。政治献金が企業の社会的責任の一環として認められるべきか、それとも株主や利害関係者の利益に反する行為とみなされるべきかといった論点で話され、企業が政治献金を行うことの妥当性について学問的な観点から考えるためのきっかけが提供されました。
講演の中ではクイズ形式での質問も織り交ぜつつ、参加者の方々が楽しみながら聴講している様子も見受けられました。
会社法と政治献金という難解なテーマを身近なものとして捉え、企業の社会的責任や法的な枠組みについての理解を深める貴重な機会となりました。