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忍者・忍術学講座を開催しました

伊賀連携フィールド 2023年度後期市民講座「忍者・忍術学講座」を開催しています。
11月25日(土)は、石川美咲氏(福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館学芸員)に、「古文書の折り目が語る朝倉義景の外交知略」という演題で、ご講演いただきました。

石川氏

講演の中で、①戦国大名の朝倉氏が、同じく戦国大名の上杉氏に対して差し出した書状は、特殊な紙の使い方をしていた、②すなわち、朝倉氏は、越前周辺および畿内の人物に宛てた文書では使わない「東国限定ローカル・ルール」を、上杉氏に対して使っていた、③その理由には朝倉氏による特殊な外交戦略が潜んでいたことについて話されました。

講演を通じて、朝倉氏の書状だけではなく、戦国大名が使った一般的な書札礼(古文書上の儀礼)をも、理解することができました。忍者学にとって不可欠な戦国時代の情報戦略について、理解を深める機会となりました。