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【三重大学の授業紹介 #31】 生物資源学部における「グローカル資源利用学チュートリアル」

5月17日(火)、生物資源学部 資源循環学科・グローカル資源利用学教育コース2年次の必修科目である「グローカル資源利用学チュートリアル」(担当:関谷信人 教授、中島亨 准教授)の授業を松阪市にある三重県中央農業改良普及センターにて、実施しました。

授業について説明する関谷教授 三重県中央農業改良センターの清水秀巳所長からご挨拶
左:授業について説明する関谷教授
右:三重県中央農業改良センターの清水秀巳所長からご挨拶

「グローカル資源利用学チュートリアル」は、通年で行われる授業です。前期に主に社会調査法の基礎を学び、生産者を対象とした現地調査を行います。後期は消費者を対象としたアンケート調査を実施し、収集したデータを統計解析し、既往研究と比較しながら調査結果の意味を理解することを目的としています。

農業改良普及事業の概要について説明を聞き入る学生たち
農業改良普及事業の概要について説明を聞き入る学生たち

今年度の授業では、三重県庁の農林水産事務所よりご紹介いただいた四日市市のトマト生産者様、津市白山町の米生産法人、伊賀市のナシ生産組合へ現地調査を行う予定です。現地調査を行う前に、三重県中央農業改良普及センターの普及指導員*1の方々から情報を収集し、調査をする際のアドバイスをいただきました。学生は、ナシ、トマト、コメという3グループに分かれ、それぞれの食物を取り巻く環境や現状、課題について説明を受け、学生ひとりひとりが積極的に質問を投げかけました。ここで得た学びをもとにグループ内で話し合いながら、次の調査にむけ、学生は課題を作成します。

このように三重県、生産者と本学の学生が直接やり取りをし、地域一体型の授業運営を行うことで、座学だけでは体験できないことを学ぶことができます。

*1 普及指導員
農業者に直接接して、農業技術の指導を行ったり、経営相談に応じたり、農業に関する情報を提供し農業者の皆さんの農業技術や経営を向上するための支援を専門とする、国家資格をもった都道府県の職員です。また、国や都道府県の制度の周知や遵守等(例えば、農薬の適正使用の指導)を技術面からサポートしています。
(引用:一般社団法人全国農業改良普及支援協会より)

ナシグループ   トマトグループ
左:ナシグループ、右:トマトグループ

コメグループコメグループ