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和田竜氏が三重大学を表敬訪問されました

2月28日(火)、作家の和田竜氏が三重大学を表敬訪問されました。『忍びの国』などで知られる和田氏には、このたび刊行された『忍者学大全』(三重大学国際忍者センター監修、東京大学出版会)の帯に推薦文を頂戴しています。
当日は、伊藤正明学長、藤田達生副学長(教育学部教授)、山田雄司学長補佐(人文学部教授、『忍者学大全』編集)と懇談しました。はじめに伊藤学長から、三重大学が取り組んでいる地域に根差した歴史・文化的な研究についてご紹介し、次に忍者の魅力についてお話いただきました。

懇談中の様子


限られた時間ではありましたが、三重大学の特色ある研究、忍者を中心とした歴史・文化の魅力を積極的に発信する重要性について再確認することができ、非常に貴重な機会となりました。

忍者の魅力について語る和田竜氏 質問する伊藤正明学長


最後に、和田氏が執筆する上で重要視していることをお聞きしました。
和田氏からは「重要視していることはたくさんありますが、その一つとして、当時を生きた人々の視点を意識しています。例えば、戦国の世を生きていた人々にとって『火薬』というものは最新の技術で、火が出て、大きな音が鳴り、状況を大きく変えるものでした。当時の人々はその最新技術に対し、驚き、期待、恐れの感情を持っています。その時代の人々の視点や感情を意識して描写することを大事にしています」とご教示いただきました。

和やか雰囲気のなか、本学の文系分野における研究の可能性を感じたひとときでした。

集合写真