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表彰

工学研究科博士前期課程2年生の上出さんが表彰されました

工学研究科分子素材工学専攻高分子設計化学研究室大学院博士前期課程2年生の上出 凌太郎さん(担当教員:宇野 貴浩 准教授)が第71回高分子討論会にて『可動性架橋型ポリエチレンオキシドネットワークを用いた高分子固体電解質の特性』をテーマとして発表し、高分子学会優秀ポスター賞を受賞しました。

この研究は、線状高分子が環状分子に糸通しすることによる空間的な拘束に基づく可動性架橋構造をもつ高分子ネットワークを合成し、リチウム電池用の固体電解質材料に応用することを目的として行われました。研究の結果、線状高分子と環状分子の割合を適切に制御することにより、可動性架橋ネットワークが合成可能であり、固体電解質として用いた場合、架橋点が移動可能な可動性架橋の特徴により、イオン伝導性と機械的強度を兼ね備えた材料となることを見出しました。

〈受賞について〉
上出さんは、「この研究は私が学部4年生の時から取り組んだものです。最初は、右も左もわからない状態でしたが、研究室の先生や先輩方のご指導のおかげで、少しずつ成果を出していくことができました。ご協力いただいた皆様に熱くお礼申し上げます。この研究は、安全で高性能な次世代のリチウムイオン電池の重要な材料に関するものです。実用化という点からは、まだ乗り越えなければならない山がありますが、今回の受賞を励みにし、いっそう努力していきたいと考えています。」と受賞の喜びと今後の決意をコメントしました。

上出さん