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三重県の植物資料を標本化しました

 ある場所にどんな植物が生えているかを知るには、1つ1つ標本を採って調べることが必要です。三重県の植物調査の折に採集された植物は、乾燥した押し葉状態で30年近く三重県総合博物館の段ボール箱に保管されたまま利用できる形になっていませんでした。
 そこで、12月23日(木)~28日(火)、三重大学地域共創基盤の強化事業に対する助成金(代表:生物資源学部 松尾 奈緒子 講師)によって、これらの植物の標本化とデータ化を行いました。具体的には、採集日・採集場所などが書かれた当時のラベルと、乾燥した植物本体を台紙に貼付し、ラベル情報をエクセル表に入力しました。学生の皆さん延べ24人ががんばって、5日間で513枚の標本を作成しました。コロナ禍の下、換気・消毒などは入念に行いました。

台紙にラベルを貼る様子
台紙にラベルを貼る
台紙に植物本体を標本テープで貼る様子
台紙に植物本体を標本テープで貼る


標本作製作業の様子

標本作製作業:奥で標本データの入力もしています

 
 これらの標本は三重県総合博物館の標本庫に配架され、三重県の植物の貴重な資料として調べたい人が見られる状態になります。入力されたデータは、日本全国の標本データベース「サイエンスミュージアムネット」から公開される予定です。次回の標本作業は2月中旬頃に行います。


生物資源学部・松尾 奈緒子 講師(代表)、教養教育院・福田 知子 特任講師(共同実施者)