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令和3年度サマーセミナー「自然環境にどう向き合うか」をWeb開催しました

今回のセミナー(2021年8月20日)は、環境問題や生態系に関心がある17名の高校生が受講しました。

自然環境にどう向き合うか

自然環境にどう向き合うか


 セミナーでは、まず、人間が生態系の中でどうして特殊な存在になったかを進化的な視点から考えました。人間が環境によって変わるのではなく、環境に働きかけるようになったことから、人間の活動が生態系に影響を及ぼすことが心配されています。一方、生物に名前を付ける、生命の仕組みや進化を考えるなど、人間だからこそできることもあります。
 今回は自然環境に向き合うことを、生物多様性の保全、環境保全の2つの点から考えてみました。生物多様性の保全としては、希少種の保全、外来種への対策などが挙げられます。野生植物の移植や野生動物への餌やりなどは、気づかないうちに生態系や生物多様性を傷つけることになり、注意喚起が必要です。

自然環境にどう向き合うか

自然環境にどう向き合うか


 環境保全も生物の住処の保全として重要です。生物を取り巻く環境は常に変化しており、生物の分布の変化を引き起こす一方で、新種が生まれる原動力ともなっています。生物ごとに進化・分布変化の過程を調べ、それぞれの種が進化し続けることを考慮に入れて保全することが重要になります。
 

自然環境にどう向き合うか

自然環境にどう向き合うか

 アンケートでは、「学校では習わない話をたくさん聞けた」「ひとつの問題について(ブレークアウトで)他校の方と話す機会があり、いろいろな意見を聞くことが出来た」「様々な視点で問題について考えることが大切だということが分かった」などの感想がありました。本学の受験を検討中の方もいらっしゃいました。三重大学でお会いできることを楽しみにしています。