痛みセンター主催 第4回三重県慢性疼痛診療研修会 を開催しました!
2月27日(土)に、三重大学医学部附属病院 痛みセンター主催の、厚生労働省慢性疼痛診療体制構築モデル事業「第4回三重県慢性疼痛診療研修会」をオンラインにて開催しましたので、ご紹介いたします。
慢性疼痛治療では、医師のみならず、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、臨床心理士、栄養士、ソーシャルワーカー、鍼灸師などの多職種が連携し、各専門分野の知識・技術を最大限に活かした集学的治療が求められております。三重大学医学部附属病院痛みセンターでも、日々、多職種による慢性疼痛治療を実施しております。
今回の研修会では、慢性疼痛治療の概略(担当:丸山一男 教授)を学んだ後、痛みの画像診断(担当:明田浩司 講師)、慢性疼痛患者への多面的評価(担当:高村光幸 助教)、慢性疼痛患者での心理教育(担当:横地歩 講師)、慢性疼痛患者への理学療法(担当:牛田健太 特任教員(研究担当))、慢性疼痛患者への鍼灸(担当:向井雄高 職員)について学びました。
また、模擬症例に対し、多職種のスモールグループで話し合う「グループディスカッション」の時間も設けました。グループディスカッションはZoomのブレイクアウトセッションを用いて行い、1グループ3~5名程度で討論しました。
研修会には医師、看護師、薬剤師、理学療法士、鍼灸師など、多く職種の方に参加頂けました。
参加者へのアンケートでは、「他職種のアプローチ方法等実際に聞けて良かった」「グループディスカッションで多職種の意見が聞けて良かった」「症例検討を通じて講義の内容を復習することができた」などの意見を頂きました。
また、『慢性の痛みの患者さんの診療で、どのようなことを困難に感じますか?(複数回答可)』という質問では、「痛み症状の緩和」「痛みに伴う症状(心理・社会面)の緩和」と並び、「痛みの評価・治療の経験の不足」を選択された方が多くいらっしゃいました。慢性疼痛治療に関する研修会の必要性がうかがえる結果ではないかと感じております。
三重大学医学部附属病院痛みセンターでは、今後もこのような医療者向けの研修会を定期的に開催していく予定です。
今後とも当センターの活動にご理解ご協力のほどを、何卒よろしくお願い申し上げます。
<関連HP>
・三重大学医学部附属病院 痛みセンターHP
https://www.hosp.mie-u.ac.jp/bumon/pain_center/
・三重大学・鈴鹿医療科学大学合同事業
「地域総活躍社会のための慢性疼痛医療者育成プログラム」紹介HP