【三重大学の授業紹介 #3】生物資源学部における森林調査実習
生物資源学部における森林調査の実習は、従来、附属紀伊・黒潮生命地域フィールドサイエンスセンターの演習林で行われています。
しかし、本年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、実習日程が延期となったことから、「フィールドサイエンスセンター演習林実習Ⅳ」担当:松村直人教授、松尾奈緒子講師、沼本晋也准教授、渕上佑樹准教授は、他の授業の実習日程・内容を合わせて調整し、学内で実施されました。3日間の行程で、受講学生を3班に分けるなどの三密を避ける策を講じ、学生は、実習参加2週間前から自らの体調管理と行動記録をしっかりと行い、実習の日をむかえました。
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学生たちは、担当教員のほか、大学院学生のTAの指導を受け、久しぶりに会えた学友たちと共に、樹木の直径測定、樹高測定の実践などを行い、樹種や立地環境の違いによる成長特性などを確認しました。1本の樹木の計測から、地域の森林や地球規模での環境変動、森林保全活動まで思いを馳せているようでした。
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指導補助にあたった大学院学生のTAは、後輩にあたる学生たちが、生き生きと実習に参加する姿を見て、「オンライン授業では難しい体験演習については、このように実習ができてこそ理解が深まる。先生方も学生も、授業を受けるために、最大限の感染予防を行っている。現状は、感染することより、感染したことによる影響や社会的制裁が怖い。後期は、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい、大学の通常の授業やサークル活動などの普通の生活を取り戻したい。」と感想を語ってくれました。
大学構内の樹木は、秋本番に向けて色づきはじめました。黄緑色のイチョウの木の下には、オレンジ色の銀杏の実がたくさん落ちていました。
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