三重大学が参画する「難防除病害管理技術の創出によるバナナ・カカオの持続的生産体制の確立」が地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に条件付採択されました
SATREPSは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)並びに独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施し日本政府が推進する科学技術外交における重要プログラムで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目的に開発途上国の研究者と共同で3~5年間の研究の支援を行います。これにバナナとカカオの難防除病害管理技術の創出を目指した国際共同研究が採択されました。三重大学は主要な共同研究機関として、海外協定校のセントラル・ルソン大学とともに参画します。
このプロジェクトでは発展途上国で深刻化し、世界的に解決が求められている課題であるバナナ・カカオの重要病害への持続的かつ効果的な防除を目的とします。微生物の分類学等の基礎的研究と植物病理学等の農学並びに工学等を融合し、病害防除の視点から、フィリピン共和国において植物健康診断、病害診断薬に加え深層学習による診断および病害発生予察AIを開発します。さらに、土壌還元消毒と栽培管理技術を併用して対策を講じ、経済性を含めた総合的判断による病害防除管理技術体系を構築します。本研究を通して育成された技術者・研究者を通して普及を行い、フィリピン共和国への政策提案を目指し、地球規模の食料安全保障、環境への影響、バナナ・カカオの産業従事者の生活向上に貢献します。三重大学は特に植物病原の分類学とその応用技術の開発を分担します。
※今後は外務省による相手国政府との国際約束の締結、JICAによる相手国関係機関との実施協議の上、研究を開始しますが、 相手国や各機関の情勢により計画変更などが生じる可能性があるため、現段階では条件付採択となります。
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS) (三重大学外部のホームページです)
https://www.jst.go.jp/global/about.html
玉川大学プレスリリース(三重大学外部のホームページです)
https://www.tamagawa.jp/university/news/detail_17595.html