【プレスリリース・研究成果】肝臓の再生を守る"安全装置"を発見-中間状態の肝細胞が腫瘍化を食い止めていた-
三重大学研究推進機構 戦略的リサーチコアの早田有希助教と、大学院医学系研究科消化器内科学の中川勇人教授は、アメリカ・Fox Chase Cancer Center の Lauren S. Strathearn 氏、Joan Font-Burgada 博士らと共同で、肝臓の再生過程において肝細胞が胆管上皮細胞へと運命転換する直前に存在する「可塑的な中間状態」の肝細胞をとらえ、この状態をマウスの生体内で安定的に維持することに成功しました。さらに、このマウスモデルを解析することで、中間状態の肝細胞が増殖や癌化に強い抵抗性を示し、「増殖停止状態」へ移行することを明らかにしました。肝臓はもともと高い再生能力を持つ臓器ですが、本研究により、肝障害時には周囲の細胞から伝わる Notch シグナルの強弱によって、再生に関わる細胞が「増殖して組織を補う細胞」と「静止して安全性を担保する細胞」に振り分けられていることが示されました。これらの知見は、肝臓が癌化することなく再生を完了させるための新たな仕組みを明らかにするものです。本研究成果は、英国の科学誌「Nature Communications」に掲載されました。
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