MU Collegial Discussion Meetingを開催しました(第2回~第6回)
本学では、学内の教員等が現在取り組んでいる、教育・研究・組織運営などに関する情報発信や情報交換を行う場として、「MU Collegial Discussion Meeting」を開催しています。10月末から毎週継続して開催しており、今回は、第2回から第6回にかけての内容を紹介いたします。
・第2回(10/29) 教育学部 川戸湧也 准教授、工学研究科 佐藤公亮 准教授
川戸准教授からは、「保育者の実践省察能力の向上に向けた分析枠組みの構築とPD」と題して、研究の背景や現在取り組んでいる幼児教育における体育的活動を分析・可視化するWebシステム開発と効果検証、今後の活動計画について説明がありました。発表後の質疑応答では、AI技術の導入の提案など、活発な議論が交わされました。
佐藤准教授からは、「連続巨大地震を受ける冷間成形角形鋼管柱の三次元繰返し局部座屈挙動と耐震性能評価法」と題し、巨大地震発生時に倒壊の引き金となる、柱の局部座屈を防ぐための研究内容について類似研究との比較や強みなども交えて説明がありました。発表後の質疑応答では、実験の内容などについて充実した議論がなされました。


・第3回 (11/5) 教育学部 水津幸恵 准教授
水津准教授から、「保育の場の出来事のもつれと子どもの倫理的応答」と題し、子どもの倫理的な育ちを、ニューマテリアリズムの視点から明らかにするといった研究内容や今後の活動計画等について説明がありました。質疑応答では、他分野の研究者からの今後の研究に関する提案など充実した議論がなされました。


・第4回 (11/12)国際戦略機構 松岡知津子 准教授、生物資源学研究科 長岡誠也 助教、工学研究科 奥原俊 講師
松岡准教授からは、「国際交流を通じた三重大学のグローバル化への取り組み」と題して、国際戦略機構において現在行っているグローバル化への取り組み、また交換留学における派遣数と受入数の更なる増加といった、今後の課題について説明がありました。発表後の質疑応答では、国際交流に関する活発な意見交換が行われました。
長岡助教からは、「農業用開水路の表面被覆工法における再補修時に生じる課題解決に関する研究」と題して、農業用水路の補修として用いられる、表面被覆工法の再補修時の課題解決のための研究アプローチ、今後活動計画について説明がありました。発表後の質疑応答では、新たなアプローチの提案など充実した議論が行われました。
奥原講師からは、「AIが生む信頼と倫理の創発メカニズム:自律エージェント社会のルール形成原理」と題して、「AIの判断を人が信頼できるか?」という社会的課題に対しての、AIの倫理的思考の可視化に向けた取り組み等について説明がありました。発表後の質疑応答では、今後の方向性に関する質問など、活発な議論が行われました。



・第5回(11/19) 医学部附属病院 粉川嵩規 助教、生物資源学研究科 POONPERM RAWIN助教、工学研究科 尾崎仁志 助教
粉川助教からは、「高解像度X線スペクトル解析を用いた冠動脈脆弱性プラークの新たなCT診断法の確立」と題し、脆弱性プラークの診断精度を向上させる、冠動脈プラークの新たな成分解析法の開発等に関する取組みについて説明がありました。発表後の質疑応答では、今後の方向性に関する質問など活発な議論が行われました。
POONPERM RAWIN助教からは、「Understanding the mystery of the silent X: how one chromosome turns off all its genes」と題し、X染色体不活性化(XCI)のメカニズムをヒト細胞で研究するための新しいアプローチについて説明がありました。発表後の質疑応答でも、様々な観点から充実した議論が行われました。
尾崎助教からは、「マグネシウム合金とアルミニウム合金との高品質レーザ接合の実現に向けて」と題し、マグネシウム合金とアルミニウム合金の接合の課題解決に向けた取り組み内容について、類似研究との比較や強み等を交えて説明がありました。発表後の質疑応答では、実験内容などに関する充実した議論が行われました。



・第6回 (11/26) 医学部附属病院 山崎 大輔 助教、医学部附属病院 伊野 和子 助教
山崎助教からは、「医療リアルワールドビッグデータを用いた抗菌薬適正使用の検討」と題して、レセプトデータベースを用いた抗菌薬適正使用の検討に関する取り組みや、不適切使用の要因分析についての今後の計画などの説明がありました。発表後の質疑応答では、研究の新規性に関する質問など活発な議論が行われました。
伊野助教からは、「臨床データから解析する成人急性リンパ芽球性白血病に対する同種移植の新たな位置づけ」と題して、過去の臨床データから解析する成人急性リンパ芽球性白血病に対する同種造血幹細胞移植の新たな位置づけに関する研究内容の説明がありました。発表後の質疑応答では、データ解析時の検討項目など充実した議論が行われました。


次回以降も様々な分野、組織の教員による発表が予定されており、これらの活動をとおし、学内のコミュニティの更なる活性化及び大学全体の研究力や教育の質の向上が期待されます。



