現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第4回講義を行いました
5月14日(水)、本学の湯浅陽子理事(教育担当)による第4回講義「前近代中国における知識人と社会」を開講しました。
本講義では、古代から近世にかけて中国社会の中心的存在であった知識人たちが、どのように社会に関与し、理想とする生き方を追求してきたのかについて、代表的な人物や文学作品、制度(儒教、科挙など)を通して深く掘り下げられました。
杜甫や白居易などの詩人が生きた激動の時代背景を踏まえつつ、その詩作や思想を丹念に読み解くことで、「知識人」の果たした社会的・文化的役割の広がりが明らかにされました。
文学と歴史、思想を融合させた視座から、人と社会との結びつきを普遍的なテーマとして考える本講義は、多くの受講者にとって学術的にも人間的にも示唆に富む機会となりました。