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2025年度三重ジュニアドクター育成塾開講式を開催しました

5月10日(土)、オンラインで「三重ジュニアドクター育成塾」の2025年度開講式が開催されました。
三重ジュニアドクター育成塾は、科学研究に強い関心と潜在的な才能を持つ児童生徒を対象に、三重大学が中心となって個人研究を支援し、未来の科学者を育成するプロジェクトです。2018年度に始まり、今年度で8年目を迎えます。2023年度からは国立研究開発法人科学技術振興機構の 次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)に採択され、実施しています。今年度の新規受講者は、80名近い応募者の中から選考された、小学5年生から中学3年生までの42名です。

2025年度三重ジュニアドクター育成塾開講式サムネイル

開講式では、本学の伊藤正明学長より「三重ジュニアドクター育成塾では、講座を受けるだけでなく、自由研究を行い、その成果を3月に開催する成果報告会で発表することで、修了証が授与されます。受講生のみなさんは、ぜひ自分が興味をもったことを深く掘り下げ、自分自身の課題を設定し、探究活動に取り組んで下さい。3月の成果報告会で、またみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。」との激励の言葉が述べられました。

主催者挨拶(伊藤正明学長)
主催者挨拶(伊藤正明学長)

次に三重県教育委員会小中学校教育課の尾上修一課長より、「今年の研究テーマはもう決まっているでしょうか。私からみなさんに大事にしてほしいことは、その研究を何のためにやるのかという目的をしっかりもつということです。自分の研究と生活や社会とのつながりも意識し、目的意識をもって研究に取り組んでもらえればと思います。」とのお言葉を頂きました。

来賓挨拶(三重県教育委員会 尾上修一課長)
来賓挨拶(三重県教育委員会 尾上修一課長)

続いて、受講生代表の小暮みずきさんが、科学が面白いと思うようになったきっかけや、現在特に研究したいと思っているテーマを述べるとともに、「今回三重ジュニアドクター育成塾に参加することで、自分が感じた疑問に対して、どのようにアプローチし、実験や解析を進めていけば良いのか、また、それについてどのようにして仲間と一緒に考え、発表すれば良いのか、これらのことをより深く学んでいきたいと考えています。」と意気込みを語りました。

受講生代表挨拶(小暮みずきさん)
受講生代表挨拶(小暮みずきさん)

開講式終了後、教育学部の中西良文教授による講義「科学的探究のためのコミュニケーション力を考える」が行われました。近年の科学研究に求められる「コミュニケーション」や「協働」について学ぶ内容で、受講生は10グループに分かれ、学生メンターのファシリテートのもとで課題に取り組みました。グループワークでは他の受講者たちと活発に意見を交わす姿が見られました。
今後の受講生の意欲的な取組みが大いに期待されます。