リサーチコアセミナー(第18回)を開催しました
2025年1月15日(水)事務局会議室において、研究紹介企画「リサーチコアセミナー」(オンライン併用型)を開催しました。
この企画は、学内の多様な研究者を知り、相互に研究内容の理解や研究者間の交流を深めることを目的として開催しています。
18回目となる今回は、戦略的リサーチコアの重点領域である「マイクロバイオーム研究センター」の小林 哲センター長(医学系研究科 呼吸器内科学分野/代謝内分泌内科学分野・教授)から「細菌叢とヒトとの関連を解明し病気を治す!」と題して、センターの活動内容や、近年マイクロバイオーム研究が注目されるようになった背景と研究成果が紹介されました。
マイクロバイオーム研究センターは、細菌叢が臓器線維症をはじめとした難治性疾患を引き起こす新たなメカニズムの解明と、新規治療法の開発を目指す先端研究拠点です。
会議室には、吉岡理事、鶴原理事、酒井理事、小林副理事や研究・社会連携統括本部等の教員、URAが集い、オンラインを含めて26名の参加がありました。
セミナーでは大きく2つのトピックスにわけて説明がありました。はじめに,「なぜ今、細菌叢なのか?」と題し、腸内細菌の多様性とその重要性について次世代シークエンサーによる解析の進展も含めて説明され、次に、糞便移植による治療法について具体例を挙げて紹介されました。
続いて行われた質疑応答では、「説明のあった肺線維化モデルについて」、「国や食べ物など環境による細菌叢の違いと健康への影響」や「研究の今後の展開について」などの質問が寄せられ、活発な意見交換となりました。
最後に、小林教授からは、本センターにおける研究が関係する他学部の研究者との連携を進めるだけでなく、イリノイ大学など海外の研究機関とも協力して研究を進めている旨の説明がありました。今後もその連携が強化され、研究のますますの広がりが期待されます。
参考:
小林 哲 教授(医学系研究科)
科研DB:https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000020437114/
researchmap: https://researchmap.jp/abc6
全学シーズ集: https://seeds.mie-u.ac.jp/seeds/1271.html