令和6年度三重大学知的財産表彰状授与式を挙行しました
9月26日(木)、役員室内会議室において、令和6年度三重大学知的財産表彰状授与式を挙行しました。
知的財産に係る昨年度の活動・実績を対象として、令和5年度に特許出願などがされた34件の中から、知的財産最優秀出願賞1件および知的財産優秀出願賞2件、特許ライセンスなどの活用がなされた中から知的財産活用賞1件、並びに知的財産評価委員会委員の推薦に基づき、知的財産管理・活動賞1件、計5件の知的財産等が選ばれ、8名の教員が受賞しました。表彰式に出席した7名に、吉岡 基理事(研究・情報担当)ら一人ずつ表彰状が手渡されたあと、各受賞者から発明の内容について紹介が行われました。
吉岡理事から、今回受賞した医学・工学・生物資源学の各分野の先生方に祝意が述べられたあと、「研究を取り巻く情勢は、真理探究や技術開発という学術的側面中心の時代から、研究が社会のための科学として考えられるようになり、さらに最近では社会実装をすることが求められるようになっています。知的財産の重要性がますます高まる中、三重大学では、研究者から生み出された知的財産をより効果的に活用するため、組織的にも、研究・社会連携統括本部内に知財ガバナンス部門とURA室を設置し、先生方の知的財産活動を強化しているので、今後も担当スタッフの支援も得て、研究の推進とその成果の発信に尽力いただきたい」との言葉が贈られました。
なお、平成19年度に創設された本表彰制度は今年度で終了となり、来年度以降は、知的財産活動においてすぐれた成果をあげた研究者(グループ)について、三重大学賞に推薦する形で承継されます。
〈三重大学知的財産最優秀出願賞〉
「対象が脳アミロイド血管症を有するかを判定するための方法、組成物およびキット」
大学院医学系研究科 教授 新堂 晃大
大学院医学系研究科 研究員 冨本 秀和
大学院医学系研究科 准教授 及川 伸二
〈三重大学知的財産優秀出願賞〉
「スイカ由来の化合物を有効成分とする抗炎症剤」
「免疫賦活用組成物及び発現誘導用組成物」
大学院生物資源学研究科 准教授 伊藤 智広
「Ⅲ族窒化物発光デバイス」
大学院工学研究科 教授 三宅 秀人
研究基盤推進機(発明当時) 准教授 上杉 謙次郎
研究・社会連携統括本部 教授 中村 孝夫
〈三重大学知的財産活用賞〉
「スパッタ法による窒化アルミニウム結晶膜の高品質化」(ノウハウ)
「三宅方式サファイア基板AlNテンプレートウエハ」(有体成果物)
大学院工学研究科 教授 三宅 秀人
〈三重大学知的財産管理・活動賞〉
医学部附属病院 助教 伊藤 弘将