【三重大学の授業紹介 #38】医学部における「精神看護学Ⅰ」
11月13日(月)、看護学科棟第3講義室にて、医学部看護学科2年次の必修科目である「精神看護学Ⅰ」(担当:片岡三佳 教授)の授業を開講しました。
本講義は精神の発達と健康を支える看護活動の特徴を理解することを目的とし、教科書を中心とした講義と視聴覚教材などを組み入れ、人々の精神の健康を支える看護に必要な知識、モデル、法律と制度などを学習します。「心のしくみと人格の発達について、述べることができること」「精神の発達と健康を支える看護活動に必要な観察と記録ができること」「精神の発達と健康を支える看護活動に必要なコミュニケーションの知識を得ること」「精神の健康問題をもつ対象の看護活動の歴史的経緯と法制度を述べることができること」が学修の到達目標です。
第5回の今回の授業では、片岡先生から「心の健康が損なわれるのは誰しもにあり、精神科で働く看護師に限らず、精神面で不安のある患者さんに接するための知識はどの看護師にとっても必要なものです。」という説明のもと、「精神を病むことの理解」と題して、特に精神科領域で重要な5つの障害(知覚障害、思考障害、自我意識の障害、感情障害、欲動・意欲障害)とは何か、その具体例を知るとともに、看護ケアを行う上で必要な精神症状のアセスメントにつながる必要な知識を学びました。
授業は講義形式で、教室前方のスクリーンに資料を投影しつつ、先生からの解説が行われており、学生は各自のパソコン、タブレットで積極的にメモを取る姿が見受けられました。本講義を受けた学生が看護師になり、活躍されることが期待されます。