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イベント

「2023年度フェローシップ及びSPRING 支援学生・指導教員交流会」を開催しました

2023年8月23日(水)16時00分より、今年度オープンした地域共創プラザにおいて、2023年度フェローシップ及びSPRING 支援学生・指導教員交流会を開催し、大学院の博士学生と指導教員を中心に43名が参加しました。

イベントの様子

三重大学は、令和3年度からフェローシップ制度(文部科学省)と次世代研究者挑戦的研究プログラム(略称SPRING)(科学技術振興機構)の2つの博士課程学生支援事業を実施しています。昨年度、この事業の支援学生から「博士学生は研究に没頭し、孤独になりがち。交流の場があれば嬉しい。」との声が寄せられました。この声が発端となり、今回初めての試みとして学生による研究・自己紹介(1分間のショートスピーチ)と交流会の2部構成の交流会を開催することとなりました。

冒頭では、フェローシップ戦略室長の吉岡基理事から、本企画の主旨説明のあと、「日頃、接点のない異分野の交流を深め、新しい研究の芽が生まれたり、博士の学生同士が悩みの相談や将来を語り合うなど良い関係を作ってもらいたい。」との挨拶がありました。

吉岡理事

続いて、伊藤正明学長からは、意志決定と行動に関する理論の一つであるOODAループを紹介しながら、「どのように課題を発見するか、それをどのように方向付けするか、決断し、行動・実行する。このようなループがまさしく大学院を修了して社会で活動する時に必要なことである。学部生の時は比較的受け身が多いが、大学院では違う。自分が興味を持ち、力を発揮できることを先生方と一緒にどう解決していくか、これがまさに大学院であり、目的意識をもって、世の中でしっかりと活躍して頂きたい。また、ダイバーシティの中で、それぞれのテーマを解決するために横の連携を図ってもらい、三重大学を研究で盛り上げて頂きたい。」との挨拶がありました。

伊藤学長

第1部のショートスピーチでは、この日参加した22名の支援学生から、スライドを用いて研究課題の説明と自己紹介が行われました。それぞれがわずか1分の短い持ち時間の中で研究内容を中心としつつ、趣味や経歴なども交えて、人柄が理解されるよう工夫されたショートスピーチでした。

発表する学生発表する学生

発表する学生発表する学生

発表する学生発表する学生

発表する学生

また、この交流会のもう一つの目的には、指導教員間の交流も含まれています。一つのキャンパスにすべての学部・研究科が立地する三重大学ですが、研究者間の交流促進も課題であり、この日参加した13名の指導教員からも自己紹介が行われました。

学生の指導教員

第2部は、この日のメインとなる交流会です。第1部を踏まえ、それぞれの研究内容や日頃の生活に関する意見交換を交えながら、相互に親交を深める機会となりました。

吉岡理事

交流会の様子

交流会の様子交流会の様子

交流会の様子

交流会の様子交流会の様子

交流会の様子交流会の様子

交流会の様子

交流会の最後には、フェローシップ戦略室の副室長である工学研究科の矢野賢一教授から、本支援事業の概要や活用方法などの事例紹介が行われ、活発な質疑が行われました。

矢野教授

指導教員交流会の様子

最後に、昨年度、フェローシップ戦略室長を務めた酒井俊典理事から、「ドクターはすごく孤独なので、是非他の方とディスカッションを深めてもらいたい。ようやくこのような機会を設けることができて嬉しい。今後もまたこのような機会を作っていきたい。」との挨拶により幕を閉じました。

酒井理事

フェローシップ戦略室では、今回参加した学生の声も聞きながら、こうした学生同士の交流の場を今後も改善しながら増やしていくことで、若手研究者育成の一環として博士学生の研究活動の支援に取り組んでいきます。