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三重大学と南台科技大学の合同チームが2023 Ene-1 Challenge in Suzuka で再始動!!

2023年7月30日(日)、鈴鹿サーキットにおいて『2023 Ene-1 Challenge in Suzuka』が開催され、三重大学と南台科技大学の学生による合同チーム『日台之翼 Ene-1 Team』が参戦しました。

鈴鹿サーキット

このEne-1 Challengeは、二輪型の「KV-Moto」と車両型の「KV-40」の2つのタイプがありますが、いずれも支給された充電式の単3乾電池40本をエネルギー源とし、各チームが工夫を凝らした手製の車両でタイムを競うレースです。

鈴鹿サーキット②

三重大学は『日台之翼 Ene-1 Team』として2015年からこのEne-1に参加していますが、2020年からは新型コロナウイルス感染症(covid-19)の影響を受け、開催中止や参加自粛を余儀なくされました。昨年は3年ぶりに参加しましたが、まだ海外からの受け入れが制限されていた時期でした。そのため、2022年のEne-1は三重大学の学生のみによる参加でしたが、今年は3年ぶりに南台科技大学の学生(2名)も鈴鹿サーキットに集うことができました。

我がチームが参加を続ける「KV-40」は、3回のタイムアタックを完走したチーム中の総合タイムで順位が決まります。支給された乾電池40本の電力が尽きた時点でレースは終了を迎えるため、タイムアタックごとに電池残量や走行記録など様々なデータの分析が行われます。

データ分析

昨年は無事に2回のタイムアタックを終え、バッテリーの残量もギリギリ3回目の完走が見込めた状況下でスタートをしましたが、残念ながらゴールまであと400メートルという所で力尽き、リタイアとなりました。
そんな苦い経験を踏まえた今年のEne-1は、昨年を経験した工学研究科修士課程2年の榊原さんと紀平さん、ドライバー2年目を迎える医学部の小林さんが主軸のチームです。そこに、この春入学した工学部学生3名と、南台科技大学学生の2名によってクルーが編成されました。

レースの車

レースの車②

"今年こそは完走を!"と願うチームの想いに重なるように、レース当日の鈴鹿サーキットは体温を超える炎天下での開催となりました。小さな閉鎖空間の中で異常な暑さと戦い、レースの状況を見極めながら冷静に車両を操るドライバーの精神力は相当なものです。

レースに出ている車

鈴鹿サーキット内のレース

様々なクルーの想いを背負って挑んだ今年のEne-1レースは、1st アタックでは
「7'47.409」、 2ed アタックでは「8'08.451」を記録。そして残るは運命の3rd アタック。ピットでの準備を終え、スタートエリアの進入に向けて受け取ったバッテリーを接続しようとしたその時、車両とバッテリーを接続するコネクタの根元が断線というアクシデントが発生。

アクシデントに対応中

クルーは対処するために知恵を絞り、手分けをして機材をかき集め、はんだごてを使って断線個所を溶接。作業を終えたのはスタート時間の制限ギリギリ。正に筋書きのないドラマなような展開を乗り越えて挑んだ3rdアタックは、「7'17.163」のタイムで完走し、3rdアタックは9位と見事トップ10入りをしました。そのかいもあり、最終的に発表された総合順位ではトータルタイム「23'13.023」として、103台中12位の成績を収めることができました。

順位パネル

完走後にドライバーを迎えたピットは歓喜に包まれ、クルーには笑顔と達成感が溢れていました。タイムアタックで6分台の記録を持つ車両だけに、次回以降、総合順位でトップ10入りの期待も頭をよぎります。

期待をよせるクルー

当日は大学関係者のみならず、早朝より社会人となったOBの方々も来場し、裏方としてクルーをバックアップしていただきました。加えて、ご支援をいただく三重トヨタ自動車株式会社の広告宣伝部長様にお越しいただき、学生の一途な想い、モノづくりにかける情熱、同じ目的に向かう国際交流の実践現場を取材していいただきながら、完走の感動を共感していただきました。
酷暑の中、一日中ご声援とお付き合いをいただき、心より御礼申し上げます。

また、三重トヨタ様をはじめ、この学生の挑戦をご支援いただいております、マスヤ様、浅井農園様、べスポ様、産学連携に関する包括協定でお世話になっておりますホンダモビリティランド様にはこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。
来年もぜひ、このSUZUKAから学生の挑戦をお届けしたいと思います。

集合写真