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三重ジュニアドクター育成塾の開講式が開催されました

5月6日(土)、「令和5年度三重ジュニアドクター育成塾」の開講式がオンラインで開催されました。
このプログラムは小学5年生から中学3年生を対象に、個々の探究活動を支援するとともに、観察実験講座や統計講座など、科学の知見・スキルを身につける講座を実施するもので、今年度で6年目となりました。受講生は、書面審査と面接審査により選考された22名で、三重県内の方が19名、愛知県田原市、和歌山県那智勝浦、奈良県奈良市など遠方の方が3名です。これまでに興味を持った生き物を何年も飼育して研究を続けたり、プログラミングを専門的に勉強したりしている、さまざまな児童生徒が集まってくれました。

開講式では、伊藤正明学長から「自分が興味をもったことを深く掘り下げて研究し、そのサポートをジュニアドクタープログラムで受けてください。来年3月の報告会では、皆さんの研究成果の発表を楽しみにしています。」と激励の言葉が述べられました。
次に、三重県教育委員会小中学校教育課の早田清宏課長から「与えられた問題を解くだけでなく、自らの興味関心を大切にしながら探究することは、人生で大きな経験につながります。ジュニアドクターは多くのことを学べる貴重な機会ですので、1年間楽しみながら取り組んでほしいと思います。」とご祝辞をいただきました。

伊藤学長早田課長

続いて、受講生代表の小塚凛空さんが、「これまで自由研究に励んできましたが、自分の知識だけで研究を進めるのでわからないことも多くありました。科学的手法の基本を学ぶことで、研究を発展させたいと思います。研究を進めるには様々な知識が必要だと思いますので、ご指導をお願いします。」と抱負を語りました。

小塚さん

開講式終了後、教育学部の中西良文教授による講義「科学的探究のためのコミュニケーション力を考える」が行われました。近年の科学研究に求められる「コミュニケーション」や「協働」について学ぶ内容でした。受講生は5グループに分かれ、各グループにメンター(受講生のサポートとファシリテート役)が入り、課題について取り組み、グループごとのまとめを全体で共有しました。講義終了後には、受講生からの質問に中西教授が丁寧に答えてくださいました。

今後の受講生の意欲的な取組が大いに期待されます。

講義のスライド参加者集合写真(Zoom)