お知らせトピックス

イベント

三重ジュニアドクター育成塾の開講式が開催されました

5月7日(土)、「令和4年度三重ジュニアドクター育成塾」の開講式がオンラインで開催されました。
JSTの支援を受けて平成30年度よりスタートし、今年度が5年目となります。三重ジュニアドクター育成塾は、小学5年生から中学3年生を対象に観察・実験講座の実施や探究活動の支援を行い、未来の科学者を育成しようとするプログラムで、1年間の第一段階プログラムを受講の後、さらに研究意欲の高い受講生は第二段階プログラムに進んで大学教員の指導を個別に受けながら研究を行います。
本年度の第一段階受講生は、書面審査と面接審査により選考された52名で、第二段階受講生は25名です。第一段階プログラムはオンラインによる共通講座と、三重県内5地区の会場(三重大学、伊賀研究拠点、東紀州教育学舎、皇学館大学、四日市大学他)で行われるエリア独自講座からなります。
開講式では、伊藤正明学長から「講座の受講を通じて科学に興味をもち、将来、皆さんには科学者になったほしいという私たちの願いがあります。来年3月の報告会では、皆さんの研究成果の発表を楽しみにしています。しっかりとがんばってください」と激励の言葉が述べられました。
次に、三重県教育委員会小中学校教育課の遠藤雅典課長から、「普段の学校の勉強と比べて難しいこともあるでしょうが、必ずしも答えがあるものばかりではないかもしれません。皆さん自身の発見や関心を大切にしてほしいと思います。」とご祝辞をいただきました。

伊藤学長遠藤課長


続いて、受講生代表の成島知長さんが、「科学に興味があってもできないことが多いですが、このプログラムではいろいろな実験を体験できるので応募しました。データの収集や分析する方法を学び、科学の基本を身につけたいと思います。そして、他の受講生と協力して知識や経験を積み、プログラムで学んだことを通じて社会に役立つようなものを開発してみたいと思っています」と抱負を語りました。

成島さん


開講式終了後、教育学部の中西良文教授による特別講義「科学的探究のためのコミュニケーション力を考える」が行われました。受講生は11グループに分かれ、各グループにメンター(受講生のサポートとファシリテート)が入り、課題について取り組み、グループごとのまとめを全体で共有しました。講義終了後に受講生から30以上の質問があり、中西教授が丁寧に説明してくださいました。
受講生の意欲的な取組みが大いに期待されます。

特別講義の様子