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科研費(令和4年度分)公募説明会を開催

令和3年8月18日(水)、教職員を対象に「科研費(令和4年度分)公募説明会」をオンライン形式にて開催し、約160人の参加がありました。

説明会の冒頭では、酒井 俊典副学長(研究・防災担当)から、科研費は研究者の自由な発想に基づく研究を助成する制度であり、研究者のこれからの研究推進に役立つ重要な予算である為、科研費獲得を目指してほしいとご挨拶いただきました。また、研究倫理について、捏造、偽造・改ざん、盗用等狭義の研究不正のみでなく、研究資料の保存、研究上の貢献の明示についても注意が必要であるなどのご説明がありました。

科研費(令和4年度分)公募説明会科研費(令和4年度分)公募説明会


続いて、人文学部の安食 和宏教授による「研究計画調書を書く時・読む時」と題した講演が行われました。まず、ご自身の経験をもとに、どのような申請内容で科研費の採択/不採択につながったかについての考察をご説明いただきました。また、実際の審査員としての経験と現在の審査のやり方を踏まえ、こつこつと続けた研究内容を、テーマを明確にしてアピールするなど、審査員を読む気にさせる書類を作ることの重要性をご説明いただきました。さらに、審査員が実際に読む資料の研究内容の範囲が非常に広いこと、少なくとも70%には4段階評価の1もしくは2をつけなければならないことから、審査書類の読みやすさ、わかりやすさがいかに重要であるかをご説明いただきました。

科研費(令和4年度分)公募説明会


続いて、医学系研究科の稲垣 昌樹教授による「科研費申請と「損失回避性」」と題した講演が行われました。まず、審査員側・申請者側ともに、新しいことに向き合う際には損失回避の意識が働くことをご説明いただきました。そのうえで、実際の審査員としての経験をもとに、審査員側が審査の際にどのような意識を持っているのか、申請者側はそれを踏まえてどのように対策を練るべきかを、採択につながったご自身の経験をもとにご説明いただきました。その際の、ご自身の申請書類を説明会の参加者が参照できるようご提示いただき、図を使用したわかりやすさ、自身の研究の独自性を明らかにすること、モノクロで試し刷りをするなどの工夫が重要であることについてもご説明いただきました。

科研費(令和4年度分)公募説明会


最後に、財務チームから「公的研究費の適正な使用」、研究推進チームから「令和3年度科研費公募」についての説明があり、有意義な説明会となりました。