お知らせトピックス

講演会

みえアカデミックセミナー2021「人生100年時代に向けたフレイル予防」を開催しました

2021年7月17日(土)、三重県文化会館1階レセプションルームにおいて、みえアカデミックセミナー2021「人生100年時代に向けたフレイル予防」を開催し、新型コロナ感染症対策で人数制限が設けられた中、満員御礼の参加となりました。

会場の様子
(会場の様子)

「みえアカデミックセミナー」は、三重県総合文化センターを会場に、三重県にあるすべての大学・短期大学・高等専門学校、計15校の高等教育機関が有する高度な学びと県民の皆様をつなぐ一大連携事業として開催されている公開セミナーです。今年度のセミナーは7月16日(金)に始まり、8月25日(水)まで「健康・医療・福祉・歴史・文学・子育て・教育・機械工学」など、各校の特色を活かした様々なテーマで講演が行われます。

三重大学からは、医学系研究科看護学専攻の福録恵子准教授が「人生100年時代に向けたフレイル予防」をテーマとして講演しました。福録准教授は、高齢化の進む中、健康寿命の延伸に向けた取り組みが重要視されていることから、「健康寿命」(医療・介護に依存せず自立した生存期間を意味する。)、「フレイル」(体がストレスに弱くなっている状態を意味する。)について説明されました。特に新型コロナウイルス感染症による高齢者への心身・社会面への影響は大きく、フレイルに関する知識を深めることは、現在のご自身の状況を意識することに結びつき、予防の第1歩となり、「栄養をじゅうぶんに取ること」、「サルコペニア予防のために筋萎縮を防ぐため身体的な活動を行うこと」、「文化活動やボランティア・地域活動などの社会参加」の3点について意識して実践することが大切だと話されました。

福録准教授 講演中の様子
(講演中の福録恵子准教授)

参加者は、福録准教授のお話を真剣に聞き入り、あいづちをうたれるなど、研究報告をもとに話された内容に納得されている表情が多く見受けられました。セミナー終了後には、多くの受講者が希望された「In Body」による筋肉量・体水分量・体脂肪量などの体成分を分析する測定体験もあり、福録准教授から個々にアドバイスも受けられ、健康長寿社会における健康支援の知識を深めることが、だれもの幸せな人生の実現につながるものであることを認識できるセミナーでありました。

機器

測定する様子 解説する様子
(機器で測定する様子)