?発見塾 2025年度

開催日 5月17日(土)チラシ
会 場 津リージョンプラザ1F中央保健センター待合ホール
テーマ 「初期の天皇はなぜ長命か」
講 師 三重大学名誉教授 小澤 毅

『古事記』や『日本書紀』によると、初期には寿命が100歳を大きく超える天皇が数多く存在します。このうち『日本書紀』は、初代の神武天皇の即位を紀元前660年としたため、大幅な年紀の延長がなされた結果とみることもできます。在位が60年以上におよぶ天皇が多いのもその表れでしょう。 しかし、天皇の人数(代数)を増やせば、それらの不自然さは回避できたはずです。なぜ、そうしなかったのでしょうか。また、もともと年紀をもたない『古事記』が寿命をひきのばす必要はあったのでしょうか。『古事記』や『日本書紀』が記す天皇の寿命はまったくの虚構だったのかを、暦や宮中行事との関係から考えます。

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 koe  <参加者の声 >
 ・古い時期の歴法について目から鱗の講演をいただきました。分析、解釈の方法をとても興味深くうかがいました。

・天皇の在位が年代の尺度となっている事が興味深い。