?発見塾 2016年度

開催日 5月14日(土)14:00~15:30<チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「海女を訪ねる旅から見えてくるもの」
講 師 川口祐二(三重大学社会連携特任教授・エッセイスト)
参加者 43名

漁村の人たちから話を聴く仕事を始めて、すでに28年になります。800人余の人びとに会いましたが、その中で海女は約100人。体ひとつで漁をする海女漁は、日本と韓国だけの独特の漁撈文化として、注目されています。三重県志摩地方が日本の中心です。彼女たちの逞しい生き方の中から多くを学びました。この貴重な文化を次の世代へ送り届けるべきなのですが、幾つかの課題が浮かび上がります。人的課題、それに資源、つまり働く場所の環境保全。これらについて各地の写真を写しながら、差し迫った事柄を話題にします。

hk_160514_1hk_160514_2koe < 参加者の声 >
・海女さんについて知らなかったことをたくさん理解でき、有意義な時を有難うございました。
・海の文化について等知らないことを考えさせられました。

開催日 7月23日(土)13:30~15:00<チラシ>
会 場 久居総合福祉会館レクリエーションホール
テーマ 「天の川はどこへ流れていくのか?~観測から探る我々の住む世界の形~」
講 師 伊藤信成 三重大学教育学部教授
参加者 59名

街中では見ることが難しくなってしまいましたが、天の川は夏の夜空の最大の見どころです。この夜空を横切る一筋の光の帯は、昔から多くの人の興味を惹いてきました。天の川が何からできていて、どこまで続いているのか?この謎を考えることは、実は我々の住む世界の形を知ることでもありました。人類が初めて天の川を望遠鏡で見てから約400年、私たちはどこまで自分たちの住む世界の形を解明してきたのでしょうか。プラネタリウムの投影も交えながら、天の川について考えてみたいと思います。

hk_160723_1 hk_150523_2 koe< 参加者の声 >
・わかり易い説明ありがとうございました。
・季節を加味したテーマについて、講義内容が大変良かった。
・単純に星雲の集合と思っていた天の川、意外で面白いがむずかしく思いました。

開催日 9月24日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「あなたが知らないうちに変わりつつある最近の身近な医療の話~地域医療がどうなってしまったのか?~」
講 師 竹村洋典 三重大学大学院医学系研究科教授・医学部附属病院総合診療科
参加者 100名

日本は、平均寿命の長さが世界でトップクラス、医療も世界で評価されている。しかし、その日本において医療の地域格差がどんどんと進み、医療の財源が枯渇しつつある。そして今でも医師不足が大問題となっている。何でそうなってしまったのか?今回の発見塾では、地域医療の大専門家が、その原因と考えうる解決策をお話しします。地域の医療を守るのは、皆様、地域住民の力であることがわかってくると思います。

hk_160924_2 hk_160924_1 koe< 参加者の声 >
・医療の内情を判り易く話され、楽しく聞くことが出来、理解出来ました。医療の現状を聞き、私たちも原点に戻って、自分を見直してみる必要を感じました。病気にならない日常生活がそのスタートとも思いました。ガンバリます。(この続の講演を聞きたいです。)
・日本の医療の問題点がよくわかりました。より良い医療に発展すること、高齢者が安心して医療を受けることができる三重県であってほしいと思います。

開催日 11月26日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「三重県方言の特徴から見えてくる世界 ~地域の特性を中心に~」
講 師 余健 三重大学教育学部教授
参加者 75名

「ものもらい」や「(机を)運ぶ」、「(ご飯を)よそう」等の方言の語源や意味変化の過程を確認していくことを通じて、三重県らしさが垣間見えてきます。気づきにくい方言や三重県内で確認される方言の地域差やその地域差が生まれる要因についても方言調査の結果に基づいて具体的に考えていきます。

hk_161126_2 hk_161126_1 koe< 参加者の声 >
・新しい発見がいろいろありました。ありがとうございました。
・昔の遠い記憶の中の言葉をふっと思い出しました。

開催日 1月28日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 河芸公民館大ホール
テーマ 「YUBAメソッド:カラオケ達人への道~ 歌謡ショー&オープンレッスン ~」
講 師 弓場徹 三重大学教育学部教授
参加者 212名

プロの歌声を楽しんで頂いた後、カラオケ上達法を公開レッスン形式で学びましょう。 ①YUBAメソッド発声法:ウラ声とオモテ声の出し方や両方の声のスムースな行き来のし方、また、高音の発声方法や音程の合わせ方などを学びましょう。 ②メリハリのある歌い方:曲の山の見つけ方、フレーズの作り方やブレスの位置、言葉のニュアンスの出し方などを学びましょう。 ③カラオケの使い方:歌い出しの合わせ方、マイクとカラオケの音量バランス、キーの合わせ方、マイクの持ち方などを学びましょう。

hk_170128_1 hk_170128_2 koe< 参加者の声 >
・発見塾初めての参加でしたが、参加型の講演会でとても楽しかったです。あっという間に過ぎてしまいました。また参加したいです。
・71回に及ぶ文化講演会、関係者のご尽力に感謝しながら楽しませていただいております。長く継続いただき、津市のレガシイにして下さい。

開催日 3月25日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「メディアと戦争~軍靴の音を聞く/見る~」
講 師 森正人 三重大学人文学部准教授
参加者 52名

「聖戦」と呼ばれたアジア太平洋戦争は、戦地で戦う兵士以外には、圧倒的多数の銃後の国民によって「見られる」ものでした。そのような銃後の国民に、聖戦の意義を伝えるために、政府は新聞やラジオをはじめ博覧会や展覧会を統制します。内務省情報局によって創刊された「写真週報」などの官製雑誌だけでなく、「アサヒグラフ」などの民間グラビア誌も国策を支持し、「正しい戦争」というイメージを作り流布しました。 戦時中のメディアは何を見せたのでしょうか。そもそもメディアとは何でしょうか。こうしたことを考えながら、私たちが見ているもの、聞いているものとは何なのか、私たちはどこから戦争を、社会を見ているのか、さらには戦後の日本はどのように過去の戦争を見せてきたのか、いるのかを考えてみたいと思います。

hk_170325_1 hk_170325_2 koe< 参加者の声 >
・過去から学ぶこと、学んだことを忘れないこと、の重要性を再度考えさせられました。今の政治は納得いかないことばかりです。知らないままに進んでしまったということにならないように、いろいろなことを見たり、聞いたり、考えたりしていきたいと思います。
・学者らしくよく研究されておりました。 発見塾開催への努力に敬意を表します。 今後も続けられることを期待しています。