?発見塾 2018年度

開催日 5月19日(土)13:30~15:00  【チラシ】
会 場 津リージョンプラザ津図書館視聴覚室
テーマ

『魏志倭人伝』が語る邪馬台国の位置

講師 人文学部 教授 小澤 毅

3世紀に編纂された中国の歴史書『三国志』の魏志倭人伝には、当時「倭」とよばれた日本から魏の都洛陽へ使者が送られ、両国の間で使節の往来があったことが記されます。同時に、わが国のようすも詳しく描写され、日本の歴史を知るうえで第一級の史料となっています。倭の女王「卑弥呼」が都とした邪馬台国は、日本列島のどこにあったのでしょうか。これについては、九州説と畿内説(近畿説)の対立を軸として、多年にわたる論争がありますが、自説に都合の悪い史料を無視した議論も目立ちます。『三国志』の関係部分をきちんと読むことで、この問題をあらためて考えてみたいと思います。

hk_180519_1hk_180519_2koe < 参加者の声 >
・なぜ今の説にたどりついたのか納得できる説明でした。今回初めて発見塾参加でしたが、これからも参加したいと思いました。

・面白い話でした。有難うございました。

 開催日   7月21日(土)13:30~15:00 【チラシ】
会 場 津リージョンプラザ津図書館視聴覚室
テーマ これからもうなぎを美味しく食べるには-ニホンウナギとの古くて新しいつきあい方を考える-
講 師 淀 太我(生物資源学部准教授)

津はかつて養鰻業が盛んであった事からうなぎをよく食べる地域で,1人あたりの消費量が日本一になったこともあります。一方,近年では毎年のように「シラスウナギが不漁」「かば焼きの値段が上がるかも」と新聞やテレビで報じられています。我々が普段食べているうなぎは学術的にはニホンウナギという種ですが,このニホンウナギに今何が起きているのでしょうか?不思議な魚,ニホンウナギの特殊な生態を紹介し,どうしてこんなに減ってしまったのか,またこれから将来にわたってうなぎを食べ続けられるようにするために今できる事は何なのか,考えたいと思います。

hk-180721_1.jpg hk-180721_2.jpgkoe<参加者の声 >
・うなぎ資源の保護について積極的な解決ではなく現状を踏まえて大切に食べる理由がわかりました。

・話し方がすごくいい、わかりやすい。

開催日 9月29日(土)13:30~15:00 【チラシ】
会 場 津リージョンプラザ津図書館視聴覚室
テーマ 人口減少時代に地方都市はどう変わるか?-親子と職住を巡る市内住み替えの視点から-
講 師 浦山 益郎(工学部教授)

今後の人口減少に備えて、拡大してきた都市をゆとりのある、また総人口が減っても社会サービスが維持できるようにコンパクトな市街地に再編することが期待されています。津市のように広大な都市周辺部を抱える地方都市では、どのように再編すればよいのでしょうか。親子と職住を巡る市内住み替えの実態から都市の再編を考えてみます。

koe<参加者の声 >
・本日のように津市の将来に関わる内容が興味深いですね。

・人を集めるには特長ある街を意識的に作っていかなければならないのでは。例えば、海外では"グルメの街""美術館の街"で、勢いを盛り返した事例をテレビで見た。

開催日 11月17日(土)13:30~15:00 【チラシ】
会 場 久居総合福祉会館
テーマ 「漢方・東洋医学の知恵を、上手に生かした健康ライフ」
講 師 高村 光幸(医学部附属病院漢方外来助教)

CMに出てくるカタカナ交じりの薬、実はその中身、漢方薬です、というのが意外と多い事、ご存じでしょうか。漢方薬には、処方箋もなく薬局で購入できるものもありますが、本来は小難しい東洋医学理論に基づいて使う、れっきとしたお薬であることも忘れてはいけません。思わぬ落とし穴に落ちないためにも、正しい知識が必要です。長い歴史に培われた東洋医学の考えは、現代人に多くの知恵を与えてくれます。生活に生かせる東洋医学のヒントをお話いたします。

koe<参加者の声 >将来、漢方に関わる仕事がしたくて今日の講演会に参加したのですが、とても面白い内容でさらに漢方について興味を持つことができたのでよかったです。
断片的にしか聞いたことがない漢方のことがシステムとしてまとめて説明され、知識のいとぐちになりました。

開催日 1月26日(土)13:30~15:00 【チラシ】
会 場 津リージョンプラザ1階中央保健センター待合ホール
テーマ 感染症知らずの毎日を過ごすには?
講 師

田辺 正樹(医学部附属病院感染制御部部長病院教授)

新居 晶恵(医学部附属病院感染制御部感染管理副看護師長)

インフルエンザ、ノロウイルスに対して、どのような対策をしていますか?風邪をひいたとき、抗生物質で治そうと思っていませんか?感染症はだれもがかかる身近な病気で、人から人へと拡がっていく特性があります。また、薬を使うことで薬が効きにくくなる場合もあります。本講演では、感染症をおこす微生物、治療や対策など感染症の基本について、手洗いの練習を交えながら、正しい知識を身につけていただきたいと思います。

koe<参加者の声>・どんな人でも参加出来て良かった。今の季節にあった講演会で勉強になった。なかなか三重大の先生のお話を聞く機会もないので、これからも話を聞く機会があれば良いと思う。
・インフルエンザが大流行している中、感染症の基本について学ぶことが出来、手洗いの実習も実地で行い非常に勉強になりました。今後手洗いについては実践していくことにしています。

開催日

3月23日(土)13:30~15:00  【チラシ】

会 場

津リージョンプラザ津図書館視聴覚室

テーマ

超入門 国宝専修寺御影堂如来堂の面白さ

講 師

菅原 洋一(三重大学名誉教授)

国宝に指定された高田本山専修寺の御影堂と如来堂。いったい、どんな所が見所で、どんな特色があるのでしょうか。一見して普通のお寺のように見えても、専修寺には、さすが国宝!という値打ちがあります。本講演では知っているようで知らない、御影堂と如来堂の面白さの秘密を解き明かしてみたいと思います。

   

<参加者の声>・「超入門」と演題にはあるも内容はかなり高度。しかし、これまで、ここまで深く入り込んだ話は聴講したことがなく、たいへん貴重な機会でした。ありがとうございました。                     ・宗派の歴史、流れ、本山建立のいきさつ、建物の特徴など、とてもわかりやすく興味深く聞かせていただきま した。