?発見塾 2017年度

開催日 5月27日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「大正昭和の住宅と私たちの暮らし~台所・浴室・便所にみる技術と生活の変革~」
講 師 大井 隆弘 三重大学大学工学研究科助教
参加者 35名

日本の住宅は、大正期以降の生活改善や住宅改良の機運の高まりを受け、大きな変貌を遂げてきました。中でも、ガスレンヂ、ボイラー、水栓といった設備機器が集中する水まわり空間の変化は顕著で、設備それぞれの進歩はもちろん、都市インフラ整備の進展と直接結びつき、私たちの暮らしを漸次変化させてきました。この講座では、大正・昭和初期を中心に、様々な設備におこった技術革新のほか、家事労働の合理化など、住宅に関する意識の変化もおさえつつ、水まわり空間全体がどのようにそのデザインを変化させていったのかを振り返ります。

hk_170527_1hk_170527_2koe < 参加者の声 >
・とても興味深かった。
・昭和40年頃、祖父の家の風呂は高い所にあり、出入り口が2つあったことを思い出し、理由がわかって良かった。

開催日 7月15日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「地震と津波から命を守る」
講 師 葛葉 泰久 三重大学大学生物資源学研究科教授
参加者 40名

自然災害には様々なものがありますが,それらの対策を考える時,どの災害にも共通していることと,それぞれの災害ごとに異なるものがあります.講演では,そのあたりに焦点を当て,特に地震と津波から命を守るために,どういうことをしておかなければいけないかをお話ししたいと思います.どちらかと言うと,具体的な対処法よりは,自然災害に対処するための基本的な考え方をお話しするつもりです.南海トラフ地震はいつ起こってもおかしくないと言われています.今一度,大事な人の命を守るために一緒に考えたいと思います.

hk_170715 hk_170715_2 koe< 参加者の声 >
・大切な事をユーモラスに詳しく教えていただき、わかりやすかった。もう少し時間があれば更によかった。
・災害によって死ぬことは避けなければならない。命を守る大切な話だと思います。

開催日 9月30日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「国の文化財になった鳥羽・志摩の海女-その歴史と魅力-」
講 師 塚本 明 三重大学人文学部教授
参加者 35名

今年の3月に「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が、国の重要無形民俗文化財に指定されました。漁村に生きる名もなき女性のなりわいが、なぜ「文化財」として評価されたのでしょうか。原始社会以来、特殊な技能を発達させてきた海女は、もともと世界中で日本列島と韓国済州島にしか居ませんが、鳥羽・志摩は、歴史的に海女文化の中心地でした。男ではなく女が潜るのには、いくつかの理由があります。万葉集に謳われ、浮世絵に描かれ、見世物小屋や博覧会の人気者になるなど、海女に注がれる人びとの視線も、昔から様々でした。海の資源を守り、自然と共生する生業、無理をしない働き方などを含め、現代文明の対極にある海女漁の魅力に迫ります。

hk_170930_2 hk_170930_1 koe< 参加者の声 >
・海女が人類の働くことの原点であるという言葉に、感銘を受けました。
・貴重なお話を聞かせていただく場を設けていただき、ありがとうございました。これからも、良質な文化の紹介をよろしくお願いいたします。

開催日 11月25日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 津リージョンプラザ2階健康教室
テーマ 「NOと言える日本?-戦後日本における日常生活のアメリカ化-」
講 師 森 正人 三重大学人文学部准教授
参加者 42名

アメリカへの従属が顕著である昨今の日本。なぜ日本はアメリカにNOと言えないのでしょうか。この講演では占領期以降の日常生活のアメリカ化から考えます。アジア太平洋戦争時に憎悪の対象であった「米国」は敗戦後の日本において民主主義と自由の象徴としてことほがれます。アメリカへの強烈な憧れは、イデオロギーだけでなく、その社会が持つ豊かできらびやかな商品をとおしても醸成されます。ジャズ、家、家具、電化製品、飲食品、自動車などはアメリカの物質的裕福さの象徴であり、それに到達することが戦後日本の経済成長の目標でもありました。こうした戦後日本の日常生活や消費活動を、商品広告や文学作品から考えます。

hk_171125_2 hk_171125_1 koe< 参加者の声 >
・青春時代を思い出し懐かしい感じを強く持った。アメリカと日本の立場の変化が良く理解できた。
・進駐軍はシステムをうまく日本に導入出来たと思いますが、なぜ精神的基盤のキリスト教を布教しなかったのか、テーマにしてほしい。

開催日 1月20日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 一志高岡公民館(一志農村環境改善センター)多目的ホール
テーマ 「YUBAメソッド:カラオケ達人への道~ 歌謡ショー&オープンレッスン ~」
講 師 弓場 徹 三重大学教育学部教授/小畑 真梨子 三重大学教育学部講師
参加者 121名

プロの歌声を楽しんで頂いた後、カラオケ上達法を公開レッスン形式で学びましょう。①YUBAメソッド発声法:ウラ声とオモテ声の出し方や両方の声のスムーズな行き来のし方、また、高音の発声方法や音程の合わせ方などを学びましょう。②メリハリのある歌い方::曲の山の見つけ方、フレーズの作り方やブレスの位置、言葉のニュアンスの出し方などを学びましょう。③カラオケの使い方:歌い出しの合わせ方、マイクとカラオケの音量バランス、キーの合わせ方、マイクの持ち方などを学びましょう。

hk_180120_1 hk_180120_2 koe< 参加者の声 >
・短時間で?と興味津々で参加しました。代表選手は70代80代と聞いてその意欲にまず感心、発声練習をはさんで前後の歌声はたしかに上達。会場全体をまきこんで楽しい時間でした。先生の歌声も耳に残っています。
・弓場先生のカラオケ達人への道、分かりやすく全員参加型の楽しい講演会。歌の歴史~背景までも知り有意義なひとときでした。また参加したいです。ありがとうございました。

開催日 3月24日(土)13:30~15:00 <チラシ>
会 場 三重県生涯学習センター
テーマ 「忍者も行っていた集中と休息の切り替えー効果的なリラックス法ー」
講 師 小森 照久 三重大学医学系研究科ストレス健康科学分野教授
参加者 150名

頑張ることは出来てもリラックスが下手な人が多く、頭ではわかっていても実行が難しいのです。昼間一生懸命に働くことは大事なことですが、床に入っても興奮したままならば眠れません。心配事がある場合も同じで、考えても答えが出ないのに床に入っても気になって眠れません。こうした状態が続くと、心身にダメージがあり、さまざまな病気の原因になります。忍者は過酷な任務を帯びて活動することがあります。忍者は上手なオン(集中)とオフ(休息)の切り替え法を身につけていることを見出しました。その紹介と、私がこれまで研究してきたさまざまなリラックス法を紹介します。健康に役立ててください。

hk_170325_2 koe< 参加者の声 >
・大変参考になりました。ストレスが溜まっていて日々おちこんでいましたが前向きな考えをもてるような気がします。ストレスからリラックスして、そして戦える力を得たいと思います。

・リラックス法も忍法の1つなのですね。今日はたいへん役に立つお話をいただき心より感謝いたします。