?発見塾 2020年度

開催日 7月25日(土)13:30~15:00 チラシ
会 場 津リージョンプラザ1階中央保健センター待合ホール
テーマ 「ハマグリとアサリが語る伊勢湾のうつりかわり」
講 師 三重大学生物資源学研究科・教授 木村妙子

「その手は桑名の焼き蛤」とかけ言葉になるほど、伊勢湾のハマグリは有名です。 ハマグリやアサリは古来から潮干狩り、工芸品として親しまれ、人々の暮らしにもっとも密着している海の生き物といえます。
でもその一生や生活は意外に知られていません。また,いつもスーパーで売られているように見える貝も,実は外国から来ているものが沢山あります。今回はハマグリやアサリの生活や産地について、みなさんと予想を立てながら考え、それを通じて伊勢湾の変化についても考えてみたいと思います。気楽にご参加ください。

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 koe  <参加者の声 >
 ・身近なところに生き物がたくさんいた頃の様子が分かって面白かったです。

・日本貝類の劇的な減少に驚きました。ではどうするか、次の機会にお話をお願いします。    

          

開催日 8月22日(土)13:30~15:00 チラシ
会 場 津リージョンプラザ2階視聴覚室
テーマ 「がんに対する放射線治療の基礎知識と臨床応用」
講 師 医学系研究科・教授 野本由人

高齢化社会に伴い、がん患者数が右肩上がりに増加している中で、比較的低侵襲にがん治療ができる放射線治療に対する社会的ニーズは年々高まっています。放射線治療の最大の特徴は機能・形態を温存してがんを治癒することにありますが、近年、放射線治療の高精度化により、正常組織の線量を抑えて、がんに放射線を集中する技術が著しく発展してきました。また、手術や化学療法との併用による集学的治療や緩和医療においても放射線治療の役割は大きくなっています。講演では、放射線治療の基礎知識とがん治療における様々な応用についてお話したいと思います。

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 koe  <参加者の声 >
 ・三重大がずいぶん頑張ってるなと感じた。独立行政法人に無理矢理したツケが今コロナで県民が困っている。

・放射線のイメージは、診断、病気の発見が中心と思っていましたが、がん治療分野では中心的役割があることを知りました。また、副作用が少ないことも分かりました。    

           

開催日 9月26日(土)13:30~15:00 チラシ
会 場 津リージョンプラザ1階中央保健センター待合ホール
テーマ 「日本人論批評:日本文化は本当に比類のないモノなのでしょうか」
講 師 人文学部・教授 グットマン・ティエリー

「日本人は勤勉である」、「日本人は和を重んじる」、「日本人は自己主張が弱い」、「日本人は集団で行動する」等々、日本人について幾つかの命題が存在しています。これらは学術上「日本人論思想」と言われており、主に「日本人論」というジャンルの著書に由来しています。その思想の影響で多くの日本人が「日本文化は比類のないモノだ」と考えています。果たして、本当にそうでしょうか。受講者の皆さんと一緒に、比較文化の観点から、幾つかの具体例(著書、テレビ番組、政府資料、広告等)の批評を通じてその思想の妥当性を検証したいと思います。

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 koe  <参加者の声 >
 ・日本、日本人について考える良いきっかけになりました。ありがとうございました。

・おもしろいテーマだっただけに講師から参加者への一方通行ですすめられたのはとても惜しいと思いました。テーマをしぼってもゆっくりと話し合えるイベントも開かれるといいですね。    

           

開催日 11月28日(土)13:30~15:00 チラシ
会 場 津リージョンプラザ2階視聴覚室
テーマ 「法隆寺五重塔とパルテノン神殿はなぜ地震で倒れないか?」
講 師 工学研究科・教授 花里利一

日本もギリシャも地震国です。法隆寺五重塔に代表される木造五重塔が地震で倒れた記録はないのですが、紀元前5世紀に建てられたパルテノン神殿も、幾多の地震に耐えてきています。日本の古代建築の構法は、大陸から仏教とともに伝来されたといわれており、太い部材を使った積み木のような構造、エンタシス(柱に膨らみをもつ構法)などにその影響をみることができます。地震に耐える共通のメカニズムに迫ります。そして、もともと持っている耐震性とともに、長い歴史において、人々が建物を大切に守り、その時代の経験・知見や技術に基づく修復がなされてきました。修理の歴史からも、地震に耐えてきた理由を考えてみましょう。

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 koe  <参加者の声 >
・古い建築を残していくことへの花里先生の思い、研究や技術の一端を知ることができました。興味深いお話をありがとうございました。

・以前からとても知りたい事だったので、よく分かり、本当に嬉しいです。