?発見塾 2021年度
開催日 | 5月22日(土)13:30~15:00 【チラシ】 |
会 場 | 津リージョンプラザ1階中央保健センター待合ホール |
テーマ | 「花と昆虫の深くて長い歴史 ―なぜいろいろな花があるのか-」 |
講 師 | 三重大学生物資源学研究科・准教授 塚田森生 |
花と言えば桜ですが、地球上には色も形も香りも本当に様々な花があります。どうしてでしょう? これを知るためには、花がだれのために咲いているかを考える必要があります。ミツバチが花粉を運ぶのは有名ですが、この仲間は化石から考えて約3000万年前に出現したと考えられます。一方、花らしい花をつける被子植物はミツバチの1億年前には出現しています。つまり、昔からある花は、ミツバチ以外に向けて花を咲かせているのです。そんなちょっと古い花を中心に、様々な花と昆虫の間の、それぞれ特別な関係をご紹介して、生き物の進化や多様性保全の意味を考えてみます。
<参加者の声 >
・レジメを見ていた時は難しそうに思っていたけれど、とても分かりやすくお話しいただけて興味深かった。マスクを嫌がった方に対して対応してくださった方に感謝を申し上げたいです。ありがとうございました。・とても面白かったです。今後も自然関係の話を 増やしてほしいです。
開催日 | 7月10日(土)13:30~15:00 【チラシ】 |
会 場 | 津リージョンプラザ1階中央保健センター待合ホール |
テーマ | 「南太平洋の石のお金とビットコイン:文化人類学から「お金」を考える」 |
講 師 | 三重大学人文学部・准教授 深田淳太郎 |
近年、ビットコインなどの暗号資産のニュースを耳にすることが増えてきました。また買い物するときにスマホなどを使ってキャッシュレス決済することも多くなってきたのではないでしょうか。こういった紙幣やコインを使わないでモノを売買するしくみは、一般に今までとはまったく異なった、新しいものだと思われがちです。しかし、文化人類学者の目から見るとこれらの「キャッシュレス」の交換は決して新しいものではありません。実は南太平洋の石のお金や貝殻のお金は、これらと極めてよく似たしくみで使われているのです。この講演では、文化人類学の視点から、お金と交換のしくみについて考え直していきます。
<参加者の声 >
・当たり前のように思っていたことがそうではないという事を考えさせられました。
・石の通貨とビットコインの共通性のお話は大変興味深かったです。
開催日 | 11月13日(土)13:30~15:00 【チラシ】 |
会 場 | 津リージョンプラザ1階中央保健センター待合ホール |
テーマ | 「うおの目とイカの目の話~魚が見ているカラフルな世界、イカが見ているモノクロの世界~」 |
講 師 | 三重大学生物資源学研究科・准教授 宮﨑 多惠子 |
私たち人間の網膜には赤・緑・青の光を吸収する3種類のタンパク質があり、これらで様々な色を見ています。一方、脊椎動物の大先輩である魚の中には、紫外線が見えているもの、タンパク質をコピーして特定の色を巧妙に見分けているもの、あるいは、見る方向で色覚を使い分けているものなどがいます。しかし、魚と同じく水中で暮らしているイカはモノクロで世界を見ています。水中の光環境は水深や濁りの違いにより陸上よりもはるかに複雑です。今回は、そんな水中で上手にものを見ることができる魚やイカの目についてお話ししたいと思います(釣り好きには目からウロコ!?かも)。
< 参加者の声 >
・深い内容をわかりやすく面白く語っていただきました。興味深くお聞きしました。・先生のお話は、わかりやすく、すごくおもしろかったです。・難しいところもあったが、興味深いところが多く、魚の目の研究がおもしろかった。