教育学部・教育学研究科

教育学部

入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

-このような人を求めます-

  • 子どもと教育に関心を持ち,将来,教員になりたいと思っている人(関心・意欲・態度)
  • 教育に関する専門的な知識・技能を学修する上で必要となる基礎学力を有している人(知識・理解)
  • ものごとを多様な視点から捉え,論理的に考えようとする人(思考・判断)
  • 自分の考えを的確に表現し,伝えようとする人(技能・表現)

-入学者選抜方針-

一般選抜前期日程

志望するコース・専攻で学修するために必要となる総合的基礎学力を見るために,大学入学共通テスト(5教科7科目,5教科8科目,6教科7科目又は6教科8科目)を課します。また,論理的思考力・判断力,発想力,読解力,表現力,関心,意欲及び各コースへの適正等を見るために,個別学力検査(国語,数学又は英語から2教科の筆記試験,実技試験及び調査書等)を課します。

一般選抜後期日程

志望するコース・専攻で学修するために必要となる総合的基礎学力を見るために,大学入学共通テストを課します。また,論理的思考力・判断力,発想力,表現力,関心・意欲・態度及び各コースへの適性等を見るために,個別学力検査(実技試験,小論文,面接及び調査書等)を課します。

学校推薦型選抜(大学入学共通テストを課さない)【推薦Ⅰ】

技術・ものづくり教育(中等教育選修のみ),学校教育(教育学専攻,教育心理学専攻)の各コース・専攻で募集します。志望する分野における学修への強い熱意と探究心,積極的で主体的に取り組む態度を見るために,個別学力検査(面接及び出願書類)を課します。また,志望する分野における専門的知識と幅広い基礎学力を見るために,個別学力検査(小論文)を課します。

学校推薦型選抜(大学入学共通テストを課す)【推薦Ⅱ】

家政教育コース(初等教育選修)で募集します。志望する分野における学修への強い熱意と探究心,積極的で主体的に取り組む態度を見るために,個別学力検査(面接及び出願書類)を課します。また,志望する分野で学修するために必要となる総合的基礎学力を見るために,大学入学共通テストを課します。

学校推薦型選抜(大学入学共通テストを課す)【地域推薦(三重県南部地域)】

国語教育,社会科教育,数学教育,理科教育,音楽教育,美術教育,保健体育,技術・ものづくり教育,家政教育,英語教育(いずれも初等教育選修のみ),及び学校教育(教育学専攻,教育心理学専攻)の各コース・専攻で募集します。志望する分野における学修への強い熱意と探究心,積極的で主体的に取り組む態度,及び,三重県南部地域の小学校教育に将来的に貢献する意志の有無を見るために,個別学力検査(面接及び出願書類)を課します。また,志望する分野で学修するために必要となる総合的基礎学力を見るために,大学入学共通テストを課します。

学校推薦型選抜(大学入学共通テストを課す)【地域推薦(三重県全域)】

国語教育,社会科教育,数学教育,理科教育,音楽教育,美術教育,保健体育,技術・ものづくり教育,家政教育,英語教育(いずれも初等教育選修のみ),特別支援教育,幼児教育及び学校教育(教育学専攻,教育心理学専攻)の各コース・専攻で募集します。志望する分野における学修への強い熱意と探究心,積極的で主体的に取り組む態度,及び,三重県の教育に将来的に貢献する意志の有無を見るために,個別学力検査(面接及び出願書類)を課します。また,志望する分野で学修するために必要となる総合的基礎学力を見るために,大学入学共通テストを課します。

学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

〈令和6年度時点在学生用〉

三重大学教育学部は,学校現場で遭遇する多様な課題に効果的に対応し,地域社会に貢献できる実践的な指導力を備えた教育者の養成を目指しています。 本学部では,以下に示す資質および能力を有する学生に対して,厳正な評価基準に基づき学位を授与します。

・「感じる力」

幼児や児童生徒の多様性を尊重し,個々の発達段階や特性,生活環境を総合的に理解することができる。また、一人ひとりの心身の成長を支援し,不登校やいじめなど教育現場で緊急を要する課題に迅速かつ適切に対応することができる。

・「考える力」

教育に関する専門的な知識や技能を基に,学校運営や授業計画の立案・実施など,教育現場で遭遇する多様な課題を多角的かつ論理的に考察し,実践的な解決策を提案し実行することができる。

・「コミュニケーション力」

教育現場の多様性を考慮し,同僚や保護者と効果的かつ適切に意思疎通を行い,教育課題に関する共感と理解を深めることができる。また,文化的背景や個々のニーズに応じた対話を通じて,教育課題の解決に向けて協働することができる。

・「行動する力」

教育現場で遭遇する多様な課題に対し,創意工夫を重ねて適切な解決策を考案し実行することができる。また,協調性と責任感を備え,状況や条件に応じた行動を選択し,倫理的基準に則った判断を行うことができる。

〈令和5年度時点在学生用〉

三重大学教育学部は,学校現場における諸課題に対応できる実践的指導力を身につけた地域に貢献しうる教育人材を育成します。
教育学部は,次のような資質・能力を備えた人に対して,厳格な評価基準に基づいて学位を授与します。

・「感じる力」

教員に求められる使命や責任を理解し,幼児や児童生徒の心身の成長を支えることができる。

・「考える力」

教育に関する専門的な知識や技能に基づいて学級等を経営するとともに,授業等を計画・実践し,さらなる改善策を考え示すことができる。また,教育をめぐる諸課題を把握し,解決策を考え示すことができる。

・「コミュニケーション力」

子どもの多様性を認め,一人ひとりに配慮した教育を行うことができる。また,同僚,保護者,地域の人々と協働しながら諸課題の解決に取り組むことができる。

・「生きる力」

社会人としての教養や公正な態度,柔軟な思考を身につけ,地域社会の動向を踏まえながら,責任ある行動をとることができる。また,自己研鑽の必要性を理解し,主体的・自律的に学び続ける意欲や態度を有している。

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

【学修内容】

教育学部では,学校現場における諸課題に対応できる実践的指導力を身につけた地域に貢献しうる教育人材の育成を目指した教育を行います。教員養成コア科目群を核とし,「学びのあしあと」による学修目標の設定と振り返りを行いながら,理論と実践の往還に基づいた体系的な教育課程を編成しています。

【学修方法】

教育学部の教育は,各学年において修得すべき資質・能力を育むため,課題の発見・解決に向けた主体的・対話的で深い学びに基づいて編成されています。
1年次には,共通教育科目を中心に学び,学士(教育学)取得のための基礎的な知識や技能を修得します。さらに,共通教育科目のキャリア教育入門,専門教育の入門授業を履修します。これらの授業を通して,自ら学修計画を立て,主体的な学びを実践できるようにするとともに,教員としての基礎的な関心,意欲,態度を涵養します。
2年次には,各コース・専攻で,取得する免許に関する専門科目を能動的に学修します。具体的には,教職に関する科目やコース専門に関する科目などで,教育をめぐる諸課題に対応するための理論や実践の学修をPBL形式で実施します。また,介護等体験や教育実習の事前実習を通して教員に求められる使命感や責任感を培います。
3年次には,引き続き理論や実践を能動的に学修します。そして,修得した理論や実践を,主免許・基礎免許にかかわる教育実習において具体化することにより,実践的指導力を高めます。能動的に幼児・児童・生徒と関わることにより,教員になるための意欲や態度も高めていきます。また,コース専門に関する科目の学修も深め,教育をめぐる諸課題とより深く向き合うとともに,論理的思考力を養います。
4年次には,能動的な学修を通して修得した実践的指導力を,教育実地研究における関係機関・施設との協働を通してさらに高め,教員に必要とされる使命感や責任感を確実に身につけます。また,副免許・特別支援学校免許取得にかかわる教育実習を行います。さらに,教職実践演習において4年間の学修の成果を振り返ることを通して,自律的,主体的に学び続ける教員像を確立するとともに,卒業研究を通して,教育をめぐる諸課題を捉える多様な視点や態度,及び問題解決に向けての論理的思考力を修得します。
以上の体系的・段階的に編成された教育課程によって,学位授与に足るとともに社会に貢献できる人材を育成します。

【成績評価】

成績評価は,授業時の報告・発表等の状況,学修の記録やレポート,小テスト,定期試験など,多様な要素の中から,それぞれの授業科目の形態,目標,内容にふさわしいものを組み合わせて行います。レポートの課題設定や試験の内容に,受講及び受講のための学修準備を通じて得られた学修成果が適切に反映されていることを含め評価します。

【カリキュラム評価】

学年末に実施する「学びのあしあとの会」において,三重県が定める教員養成指標の達成状況を学年ごとに確認します。また,卒業生を対象としたアンケートを実施することにより,学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)で示された能力が確実に身についているか検証します。

各学部・研究科等のカリキュラムマップ

このページの先頭へ

教育学研究科教職実践高度化専攻(教職大学院)

入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

-このような人を求めます-

学級・学校経営、学習指導方法の開発・改善、生徒指導・教育相談、教育課程、教師教育等における様々な今日的課題の解決、または教科の専門性や特別支援教育、幼児教育の知識・技能の習得による実践的授業力の向上のため、確かな指導理論の構築を目指し、より高度な実践力と応用力を身につけたい人。現職教員においては、学校現場での経験に基づき、教職大学院での明確な研修テーマや課題を持ち、それらを協働で解決し、学校や地域において指導的役割(スクールリーダー)を目指す教員。学部新卒者等においては、学校現場での実習や現職教員学生との協働により、教職に関する実践的な専門性や高度な実践力を身につけたい人。
特に、次の3点を入学者に求めています。
【探究】学校・地域の教育課題をより広い視野で探究できる人
【協働】より柔軟な発想で協働的に学び続けることができる人
【創造】地域の教育の未来を創造することに強い思いを有している人

-入学者選抜方法-

教職実践高度化専攻の求める入学者を適正に受け入れるために、小論文および口述試験による選抜を実施する。教育学に関する基礎的な知識と理解については主に成績証明書と小論文を通じて、学校・地域の教育課題に対する意欲・関心・態度については主に学修計画書と口述試験を通じて、総合的に評価・判断する。

学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

  • 児童・生徒の実態や教育の諸問題の理解に必要な専門的知識を修得している。(知識)
  • 専攻するコース・分野に関する教育課題について理論的・実践的な研究能力を身につけている。(技能)
  • 異文化・多世代の人と協働することや,省察的実践の意義を理解することができる。(態度)
  • 自律性をもった高度専門職業人として,継続的に理論的・実践的研究に取り組むことができる。(技能・態度)

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

<教育内容>

本教育実践高度化専攻(教職大学院)は、教育に関する高度専門職業人を育成することを目的として、以下の3つの授業科目群を配置し、理論と実践の往還を重視したカリキュラムを策定しています。

共通科目群

5領域(教育課程の編成及び実施に関する領域、教科等の実践的な指導方法に関する領域、生徒指導及び教育相談に関する領域、学級経営及び学校経営に関する領域、学校教育と教員の在り方に関する領域)から成ります。

選択科目群

授業改善に関する科目群、学校改善に関する科目群、教科の内容に関する科目群、地域の特性に関する科目群、特別支援教育に関する科目群から成ります。

中核(コア)科目群

PBL演習科目、長期実習科目から成ります。
本教職大学院のカリキュラムの特徴は、三重県内の様々な教育・地域課題を探究する科目を必修の「中核(コア)科目」として位置づけている点にあります。「中核(コア)科目」には、学校・地域の教育課題についての理解を深め、その解決を図りながら協働で探究していく「長期実習科目」と、学校・地域の教育課題についてグループでのディスカッションを通して探究する「PBL演習科目」があり、これらの授業の往還により、より多角的で広い視野から課題をとらえ、解決の道を探究していきます。

<教育方法>

教育方法としては、教員集団の連携・協働を重視したティームティーチング(TT)や、学生の能動的な学修を重視した「PBLチュートリアル方式」を採用しています。「PBL(Problem/Project Based Learning)チュートリアル方式」とは、少人数グループ毎にチューターを配置して行う問題発見解決型学習です。本教職大学院では、1グループにつき複数の教員をチューターとして配置し学生同士の視点からのディスカッションや省察を促し、学修効果をさらに高めます。
学生指導には教員チームでの指導体制を構築しています。具体的には、研究者教員と実務家教員、教科と教職といった異なる専門性を有する研究者教員と実務家教員がチームを組み、協働での授業づくりや実践研究を積み重ねることにより、三重県内の様々な教育課題の解決に寄与する質の高い教育指導を行います。また、教科等に関する専門的知識・技能および基礎的な指導方法・技術を身につけた新人教員、そして若手教員への指導を担える高い専門性を身につけた教員の養成を目指し、教科専門と教職専門の教員が連携して授業を行うことで、学修効果の向上を図ります。

<成績評価>

必修および選択科目の成績は、授業の性格に応じて、認識・理解の深まり、授業への積極的な参加への意欲・態度、成果物・最終レポートなどをもとに総合的に評価します。地域の教育課題解決演習では、主体的な参加姿勢や「学修成果報告書」と関わる成果発表会(中間報告会・最終成果報告会)から教員による相互評価を行います。長期実習科目では、実習中の様子、実習日誌、自己評価書、実習校教員からの評価などを手掛かりに、評価を行います。各授業科目の成績は、AA(90点以上)、A(80?89点)、B(70?79点)、C(60?69点)、D(60点未満)としています。

<カリキュラム評価>

ディプロマ・ポリシーにもとづく修了生の質が保証されているかどうかについて、修了生の赴任先や現任校の教員、管理職および関係者の意見などを参考にして評価します。

各学部・研究科等のカリキュラムマップ

このページの先頭へ

専攻する領域・分野に関する教育課題について理論的・実践的研究能力を身につけている。