三重大学の3つの方針

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

〈令和6年度以降入学生用〉
三重大学は、幅広い教養を身につけるとともに高度な専門知識や技術を有し、国際的な視野を持ち、社会のイノベーションを推進できる「生きる力」を備えた人材を育成することを目標としています。この「生きる力」は以下の「4 つの力」、すなわち「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「行動する力」を総合した力です。そこで、学位授与の方針として、すべての学位プログラムにおいて定める「4 つの力」を身につけた者に対し、厳格な成績評価に基づいて学位を授与します。

  • 「感じる力」:対象との身体的・直接的な出会いを通じて、その対象を知覚し受け止める力。
  • 「考える力」:専門知識、技術、教養などに基づき、論理的・批判的に考える力。
  • 「コミュニケーション力」:場や相手に応じて分かりやすく効果的に表現する力。相手の立場や背景に配慮しながら意思疎通することによりお互いを理解する力。
  • 「行動する力」:知を深め、より良い社会を創造するために踏み出す力。


〈令和5年度時点在学生用〉
三重大学は、幅広い教養の基盤に立った高度な専門知識や技術を有し、地域のイノベーションを推進できる人材を育成するために、「4つの力」、すなわち「感じる力」、「考える力」、「コミュニケーション力」、それらを総合した「生きる力」を養成します。
各学部・各研究科は、「4つの力」の養成をその専門性に適合させることによってより詳細な目標を設定し、厳格な成績評価に基づいて学位を授与します。
なお、4つの力は、以下の12の要素で構成されます。

  • 「感じる力」:感性、共感、主体性
  • 「考える力」:幅広い教養、専門知識・技術、論理的・批判的思考力
  • 「コミュニケーション力」:表現力(発表・討論・対話)、リーダーシップ・フォロワーシップ、実践外国語力
  • 「生きる力」:問題発見・解決力、心身の健康に対する意識、社会人としての態度・倫理観

入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)

三重大学は、本学の一員となって学び続ける意欲を持つ、次のような学生を求めます。

  • 入学後の修学に必要な基礎的知識と技能を有している(知識・技能)
  • ものごとを多様な視点から捉え、論理的に考えることができる(思考力・判断力)
  • 自分の考えを的確に表現し、伝えることができる(表現力)
  • 人や自然に対して関心を持ち、社会に貢献したいという意欲を有している(主体性)
  • 他の人と相互理解を図り協力して、新しい課題に積極的に挑戦しようとする態度を有している(協働性・主体性・多様性)

上記の方針に基づき、学士課程においては学部ごとに、また大学院課程においては研究科ごとに、適切な選抜方法を定め、実施します。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

学士課程

三重大学は、ディプロマ・ポリシーを達成するために、教育課程の編成に当たっては、以下の方針にしたがって、必要な授業科目を開設し、体系的に教育課程を編成します。

  1. 共通教育においては、幅広く深い教養及び総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養するよう適切に配慮し、自律的・能動的学修力の育成とグローバル化に対応できる人材の育成を目指して、「大学基礎科目」、「教養基礎科目(副専攻科目)」及び「専攻基礎科目」を置きます。
  2. 専門教育においては、各学部のディプロマ・ポリシーに基づき学部等の専攻に係る高度な専門性を身につけるために、順次性のある体系的な授業配置を行います。
  3. 本学のディプロマ・ポリシーである「4つの力」を身につけるために、PBL等を含む主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を実現します。
  4. 地域課題を解決できる人材の育成を目指して、地域の取組や問題と接する機会を積極的に提供します。
  5. 登録単位数の上限設定により充分な学習時間を確保し、全ての授業において授業時間外の学習を促すとともに、明確で客観的な評価基準に基づく厳格な成績評価を行います。
  6. 全学的な学生調査の実施により、ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を学生が身につけているかを検証します。

大学院課程

大学院は、大学院、研究科及び専攻の教育上の目的を達成するために必要な授業科目を開設するとともに、学位論文の作成等に対する指導の計画を策定し、体系的な教育課程を編成します。