三重大学プレミアムトークを開催しました
9月24日(水)、本部管理棟会議室において「三重大学プレミアムトーク」を開催しました。今回は、中部経済連合会 専務理事の平松岳人氏を講師にお迎えし、「産業界が三重大学に期待すること」をテーマにご講演いただきました。
平松氏は、長年にわたりエネルギー・産業分野を中心に活躍され、現在は中部圏全体の経済発展に向けて幅広い取り組みを推進されています。講演では、中部圏が目指す「豊かで持続可能な社会」の実現に向けた産業界の視点が示されるとともに、大学に対する期待が具体的に語られました。
特に、「技術で勝ってビジネスで負ける」ことのない教育の重要性や、起業家精神を育むアントレプレナー教育、ジョブ型雇用への対応、さらに南海トラフ巨大地震を見据えた防災体制、半導体をはじめとした地場産業への貢献、リニア中央新幹線開通を見据えた地域づくり、そして急速に進化するAIをはじめとする技術革新への備えなど、数々のテーマに沿って提言をいただきました。
また、「国立大学は知と人材の集積拠点として社会変革の原動力となるべき」との視点から、三重大学には中部圏内外から人材と産業を引きつける拠点としての役割や、地域企業との連携によるイノベーションの創出、外国人材を含む多様な人材の定着支援への期待も寄せられました。
講演後の質疑応答では、参加した教職員から活発な質問が寄せられ、大学の未来像を共有し、改めて地域とともに成長していく使命を考える貴重な機会となりました。
三重大学は今後も、産業界や地域社会との対話を重ねながら、未来に向けた大学の在り方を探求してまいります。