北勢サテライト協議会&セミナーを開催しました
令和7年8月4日(月)、桑名市のくわなメディアライヴにて、「北勢サテライト協議会および市民公開セミナー」を開催いたしました。
本学では、県内各地域に設置したサテライト拠点を通じて、地域の多様な課題に対して教育・研究・社会貢献の側面から取り組んでおり、北勢地域においても産官学の連携を基盤とした活動を重ねています。今回の協議会では、地域医療人材の育成や、地元企業と連携したインターンシップ、多文化共生の推進、学生による地域参画といった多岐にわたる実践的な取り組みが報告され、大学と地域の協働の重要性が再確認されました。
協議会終了後には、市民公開セミナーを開催しました。セミナーでは、本学教員3名がそれぞれの専門分野を生かし、地域に身近なテーマで講演を行いました。教育学部の服部明子准教授が「三重県の多文化共生について」と題し、異なる文化的背景をもつ人々との円滑な関係づくりには日本語教育が不可欠であることを述べました。あわせて、木曽岬町で実施されている「多文化共生ミーティング」の取組を紹介し、地域に根ざした実践の重要性を強調されました。続いて、工学研究科の羽多野裕之准教授が「携帯電話の驚くべき進化~現在・未来・過去~」と題して登壇し、電波の仕組みを交えながら、携帯電話の技術的進化と社会との関わりを解説しました。最後に、医学部附属病院の中森史朗講師が「人生100年時代を元気に過ごすために~心不全を防ぐための生活習慣と最新治療~」をテーマに、健康寿命を延ばすために重要な生活習慣の見直しや、地域・家族とのつながりの意義について語りました。
当日は、多くの自治体関係者、企業、地域住民の皆様にご参加いただき、活発な意見交換が行われました。北勢地域における大学と地域の連携の深化を実感するとともに、地域とともに未来を築いていくことの大切さを改めて確認する機会となりました。
三重大学は今後も、北勢地域をはじめ三重県全域において、地域に根ざした教育・研究活動を展開し、地域課題の解決に貢献する大学として、地域の皆様とともに歩んでまいります。