- 三重大学長ブログ -

三重大学長ブログです。

2024年度 事務職員の海外研修を伴う国際交流プログラムの報告会を行いました

今年度より、学長ブログに理事のブログ記事も掲載させていただくこととなりました。
理事ブログ第1回目は、研究・社会連携/グローバル化担当理事の金子が担当いたします。

4月23日(水)、事務局棟2階会議室において2024年度 事務職員の海外研修を伴う国際交流プログラムの報告会を行いました。
本プログラムは、事務職員の国際的な視野を広げるとともに、海外の大学とのネットワーク構築や業務改善のヒントを得ることを目的としています。また、事務の方が、語学力や異文化理解を深めることで、大学全体の国際化を支える人材としての成長も期待されます。

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本日はベトナム、ザンビア・タンザニアを訪問した2グループからの報告がありました。
どちらのグループの発表からも、日常とは異なる環境の中で、海外の空気を肌で感じながら、多様な文化や価値観に触れる貴重な体験を得ることができたと感じました。自らの業務に対する視野や姿勢にも変化が生まれることを期待したいと思います。

三重大学は、グローバル化をさらに推し進める必要があります。参加者の皆さん、お疲れ様でした。今回得た学びを日々の業務に反映し、より良い大学づくりに生かしていただければと思います。

現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第1回講義を行いました

4月16日(水)、三重大学数理・データサイエンス館(CeMDS)において現代社会理解特殊講義1「社会への扉を開こう」の第1回目の講義を行いました。

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本講義は、三重大学役員に加え、政治・経済・環境・医療・食・スポーツなど、各分野の第一線で活躍される著名な方々をゲスト講師として迎えて、現代社会が抱える多様で複雑な課題について、多角的な視点から理解を深め、学生が社会で行動するための「教養と視野」を育むことを目的としています。市民の皆さまにも公開しておりますので、お時間が許す方はぜひご参加ください。
(講義について詳しくはこちら

私の講義では「これから学ぶ三重大生へのメッセージ」と題して、「生きる力」をテーマにお話ししました。日本はこれから人口が減少し、社会のかたちは大きく変わります。そんな時代を生き抜くために必要なのは、新たな価値を生み出す力です。それを担うのは、まさに学生のみなさんです。

まず、自分の「興味」や「好きなこと」を大切にしてください。そして、それを実現するために何を学び、どんな仲間とつながるか、自分自身で考えて行動してほしいと思います。失敗を恐れず、最後までやり抜く力を育んでください。そして、何より健康を大切に。体と心が元気であれば、どんな未来も切り拓けます。

大学では「生きる力」を醸成するための「感じる力」「考える力」「伝える力」「行動する力」の4つの力を育む授業を用意しています。さまざまな出会いや偶然の出来事が、みなさんの人生の転機になります。そのチャンスをつかむ準備を、今から始めてください。

みなさんの可能性は無限です。夢を語れる自分へ、共に一歩を踏み出しましょう。

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朴恵淑先生が「県民功労者表彰」の受賞されました

4月16日(水)、本学の元理事・副学長である朴恵淑先生が、三重県より「県民功労者表彰」を受賞され、表彰状と記念メダルを授与されました。本表彰は、1964年4月の三重県民の日を記念して制定された三重県最高位の表彰制度で、61年目にして外国人初の表彰および30年ぶりの環境功労の表彰となりました。これは、長年にわたり県政の発展、特に環境分野において顕著なご貢献をされたことが評価されたものです。心よりお祝い申し上げます。

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朴先生は、平成16年に三重県環境審議会委員に就任されて以来、12年間にわたり、環境保全に関する基本的事項の調査・審議に尽力されました。特に、「三重県地球温暖化対策総合計画」の策定においては、審議会部会長として計画案を取りまとめ、県の温暖化対策の方向性を示すうえで大きな役割を果たされました。

また、地球温暖化防止活動推進センター長として、県民への啓発活動に精力的に取り組まれるとともに、伊勢市でのレジ袋有料化の推進において産官学民の連携を牽引し、その取組を県内全域へと広げるなど、地域全体を巻き込んだ環境政策の実現にご尽力されました。

本学においても、理事・副学長として、全国初となる環境ISO14001の全学一括取得をはじめ、3R活動やスマートキャンパスの推進や環境・SDGs方針の策定など、持続可能なキャンパスづくりを先導され、三重大学が「環境先進大学」として広く認知される礎を築いてくださいました。

加えて、WHOアジア太平洋環境保健センターの初代所長として、アジア・太平洋地域における環境と公衆衛生の改善にも大きく貢献されるなど、その活動は国際的にも高く評価されています。

今回のご訪問では、先生から受賞のご報告とともに、これまでの活動についてお話を伺い、大変学びの多い時間となりました。

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朴先生の本学および地域、さらには国際社会へのご貢献に、三重大学を代表して心より敬意を表し、今回のご受賞をあらためてお祝い申し上げます。

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「国立大学法人三重大学・住友電装株式会社の産学連携に関する包括協定締結式」を執り行いました

4月9日(水)、三重大学三翠会館において「国立大学法人三重大学・住友電装株式会社の産学連携に関する包括協定締結式」を執り行いました。
この協定により、私たちはより一層連携を深め、人材育成・地域貢献・共同研究といった多面的な取り組みを通じて、現代社会が抱えるさまざまな課題の解決にともに挑戦してまいります。

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本学はこれまで、地域との「協働」と「共創」の拠点として、社会課題に対する研究とその解決に取り組んでまいりました。今回の連携では、そうした研究活動を通じて得た知見や資源を最大限に活用し、社会への実装につなげていくことが大きな目的の一つです。

また、学生にとっても非常に意義深い機会となります。国内外に展開する住友電装株式会社様の拠点において、より実践的なインターンシップの機会をご提供いただくことで、学生たちは現場に根ざした実践力や、複雑化する課題への解決能力を養うことができます。これにより、次代を担う人材の育成にも、大きく寄与していただけるものと確信しております。

研究の面においても、住友電装株式会社様が有する高い技術力と、本学の先進的な知見とを融合させることで、新たな価値を創造し、より本質的な社会課題の解決に向けた成果を生み出すことが期待されます。今後は、具体的な共同プロジェクトの立ち上げも視野に入れ、連携を一層深化させてまいります。

本学は、「知の拠点」として、地域とともに歩み、未来をつくる力を育んでいくことを使命としています。この度の協定締結が、その歩みに新たな力を加えるものであることを大いに期待しております。

今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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令和7年度三重大学入学式を行いました

4月4日(金)、三重大学三翠ホールにおいて令和7年度三重大学入学式を行いました。
新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。
そして今日まで支えてこられたご家族や関係者の皆さまにも、心からお祝い申し上げます。

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三重大学は、自然豊かなキャンパスに5学部・6研究科が集まる、知と人の交差点のような場所です。学ぶフィールドは教室だけにとどまらず、地域や海外へとどんどん広がっていきます。

これから皆さんが身につけていくのは、知識だけではありません。「感じる」「考える」「伝える」「行動する」力、つまり、自分らしく未来を切り開くための"生きる力"です。変化の激しい今の時代を生きるには、この力が何より大切になります。

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地域の課題に触れながら学び、世界へも挑戦できる三重大学での学びは、きっと皆さんの人生に深みと広がりを与えてくれるはずです。そして大学は、卒業した後も何度でも戻ってこれる学びの場でもあります。どうかここでの時間が良い思い出となりますよう、思いきり楽しんでください。

皆さんが困難を恐れず挑戦を重ね、社会を担う存在へと成長されることを、心より願っております。

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令和6年度三重大学学位記授与式を行いました

3月25日(火)、令和6年度三重大学学位記授与式を行いました。
三重大学を卒業された1309人の学部学生の皆さん、修了される419人の大学院生のみなさん、ご卒業・修了誠におめでとうございます。すべての大学教職員とともに、心からお祝い申し上げます。

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皆さんが大学生活を送られた期間は、まさに社会が大きく変動する時代でした。新型コロナウイルス感染症の影響で、オンライン授業が主流となり、対面での交流が制限される日々が続きました。しかし、その困難を乗り越え、学びを深められた皆さんの努力を誇りに思います。

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現代は「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる不確実性の高い時代です。経済の変動、技術の急速な進歩、異常気象など、未来を予測することが難しくなっています。そんな時代を生き抜くためには、迅速かつ柔軟に対応する思考法「OODA(ウーダ)ループ」が重要です。これは、観察(Observe)、状況判断(Orient)、意思決定(Decide)、行動(Act)を繰り返すことで、変化に適応する力を養う考え方です。

三重大学で皆さんが培った「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」は、このOODAループの基礎となるものです。そして、これからの社会で最も求められるのは「行動する力」です。日本は少子高齢化が進み、社会の構造も変化しています。その中で、未来を切り拓くリーダーとして、一歩踏み出す勇気と挑戦する姿勢が求められます。

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これからの人生で困難に直面することもあるでしょう。その際は、三重大学での学びや経験を思い出し、自信を持って進んでください。三重大学は、いつでも皆さんを歓迎します。同窓会などを通じて、大学とのつながりを大切にしながら、新たな道を切り拓いてください。

皆さんの未来が夢と希望に満ちたものとなることを心より願っています。改めて、ご卒業おめでとうございます。

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令和6年度課外教育活動等学生表彰式を開催しました

3月19日(水)、医学部臨床第2講義室において、令和6年度課外教育活動等学生表彰式を開催しました。今回の表彰では、陸上競技部、吹奏楽団、医学部ソフトテニス部、医学部バレーボール部、医学部弓道部、水泳部、医学部バドミントン部、医学部空手道部、馬術部、ヨット部、医学部陸上競技部、そして狩猟サークルトラッパーズの皆さんの活躍を称えました。

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日々の練習や活動を積み重ねてきた皆さんが、見事な成果を上げられたことを大変誇らしく思います。努力が実を結び、素晴らしい結果を残されたことは、皆さん自身の努力の証であり、また、それを支えてこられた指導者やご家族、仲間の皆さんの支えがあってこそだと思います。

クラブやサークル活動を通じて得た経験は、これからの人生において大きな財産となります。競技や演奏を通じて培った集中力やチームワーク、課題を乗り越える力は、今後の学業や社会生活においても大いに役立つことでしょう。ぜひ、この経験を活かし、さらなる飛躍を遂げてください。

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改めて、受賞された皆さん、おめでとうございます。今後のご活躍も心から楽しみにしています。

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2024年度三重ジュニアドクター育成塾成果報告会に出席しました

3月15日(土)、三重大学三翠ホールにおいて、2024年度の「三重ジュニアドクター育成塾」の成果報告会および修了式が行われました。
三重ジュニアドクター育成塾は、6年生から中学生を対象に、三重大学が中心となって個人研究を支援し、未来の科学者を育成するプロジェクトで、2018年度に始まり、今年度で7年目を迎えました。現在は、「国立研究開発法人 科学技術振興機構 次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)」の支援を受けて実施しています。

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未来の科学者を育成する本事業において、第一段階プログラムの受講生の皆さんは、1年間を通じて観察・実験講座、問題解決型実験講座、探求活動講座およびプレゼンテーション講座などを受講されました。
また、第一段階プログラム修了者から選抜者だけが進むことができる第二段階プログラムの受講生の皆さんは、大学教員や関係者による研究倫理教育を含め個人研究のサポートを受けながら研究成果をまとめ、コロナ禍以降初めて開催された夏のサイエンスキャンプでは受講生同士の交流の機会を持たれました。同じ目標に向かって研究に取り組む仲間たちと切磋琢磨することはかけがえのない経験となったことでしょう。
それらの経験を経て、報告会でそれぞれの研究発表を堂々と行うたくましい姿に大きな成長を感じ、とても感動しました。

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三重ジュニアドクター育成塾は、5つの能力、すなわち、「課題発見・探究する能力」、「知識・概念・スキルを活用する能力」、「情報発信する能力」、「協働する能力」、「イノベーションを生み出す能力」を大きく伸ばすことを期待して実施してきました。

研究テーマを考えることから始まり、データ収集や結果のまとめ、そして分かりやすく伝えることは、実際にやってみるとその難しさを痛感したと同時に、「楽しかった」「面白かった」という思いも、きっと受講生の皆さんの胸に残っていることだと思います。私たちが受講生の皆さんに一番感じてほしかった「研究は面白い」という気持ちをこれからも大切に、じっくりと自分の研究を振り返り、自己評価を行い、新たな課題を見つけて、今後の学びに繋げられていくことを期待しています。

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受講生の指導にあたられた学内教員、教員を目指す学生および関係者の皆様に御礼を申し上げるとともに、受講生の皆さんがジュニアドクター育成塾での学びを活かして科学への幅広い関心をさらに広げ活躍されることを心から応援しています。

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令和7年度三重大学個別学力検査(前期日程)を行いました

2月25日(火)、本学の前期日程における個別学力検査が実施されました。

全国各地から受験生の皆さんが集い、これまでの努力の成果を発揮されたことと思います。

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受験という挑戦は、決して簡単なものではありません。学ぶことの楽しさを感じる一方で、不安やプレッシャーとも向き合いながら準備を重ねてこられたことでしょう。本日の試験を終え、ほっとひと息ついている方もいれば、まだ緊張が解けない方もいるかもしれません。どのような気持ちであっても、まずは今日までの頑張りを自分自身でしっかりと認め、労ってください。

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本学は、皆さんのように熱意を持ち、新たな学びに挑戦しようとする若者を心から歓迎します。試験の結果は後日発表となりますが、皆さんと春のキャンパスでお会いできることを楽しみにしております。新たな環境での学びや出会いが、皆さんにとって実り多いものとなるよう、私たちも準備を進めてまいります。

受験生の皆さん、本日は本当にお疲れさまでした。どうか体調に気をつけて、次の一歩へ向けて充実した時間を過ごしてください。

東紀州サテライト協議会を開催しました

2月21日(金)、熊野市民会館にて「東紀州サテライト協議会」を開催しました。ご出席いただきました各自治体の首長様方には心より感謝申し上げます。

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協議会では、東紀州地域をフィールドとした地域共創活動や学生の地域参画に向けた施策、東紀州地域における医療DXの取組についてなど、これまで本学と地域が協力して取り組んできたさまざまな事例やこれからの施策について議論しました。

本学は、東紀州地域を舞台とした教育・研究プロジェクトを進めており、地域の皆さまと連携しながら、持続可能な発展に貢献することを目指しております。これまでの取組の成果や今後の展望について意見交換を行い、引き続き、地域の活性化に向けた活動を進めていくことを改めて確認いたしました。

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また、本学では、学生が地域社会と深く関わる機会を提供することを重視しております。特に、インターンシップやフィールドワークを通じて、学生がキャンパス内では得られない実践的な学びを経験しながら、地域のニーズを理解し、課題解決に取り組めるような関係性を築いていきたいと考えております。本協議会では、自治体の皆さまからも学生の地域活動に対する期待の声をいただき、今後の連携強化に向けた貴重な示唆を得ることができました。

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さらに、地域医療の分野においては、医療DXの推進が重要な課題となっております。本学では、遠隔でのやりとりを可能にする基盤の構築を進め、地域医療の質向上や医師の技術サポートを目指しております。本協議会でも、医療DXの進展による地域医療への貢献について議論が交わされ、今後の方向性を共有することができました。

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今回の協議会を通じて、自治体の皆さまと共に地域の未来について考える貴重な機会となりました。本学としても、引き続き地域社会と連携しながら、教育・研究活動を通じた貢献を果たしてまいります。

今後とも、皆さまのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。