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障害学生支援センター

「障害」表記について

令和4年4月から「障害」表記を用います(2022年1月19日教育研究評議会にて決定)

三重大学では、以下のポリシーを示した上で、各種情報上の表記を「障害」に統一します

本学では、「障害者の権利に関する条約」及びその理念に基づく「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の背景にある「社会モデル」、すなわち"障害は個人に帰属されるものではなく、個人と環境の相互作用によって生じるものであり、個人ではなく社会の側を積極的に変えていこうとする考え方"に則り、社会や環境側に変えるべき障害(障壁)あるいは問題の要因、所在があることを強調するため、「障害」の表記を用います。


障害の捉え方―障害の個人モデル(医学モデル)と社会モデル

 「障害」表記の統一にあたり、障害の「個人モデル(医学モデル)」と「社会モデル」の2つの考え方を紹介します。本学は、後者の「社会モデル」の考えに基づいて「障害」表記を用います。

 まず、「個人モデル(医学モデル)」とは、心身の機能の制限(例:見えない、聞こえない、歩けない、話せない)、英語では"インペアメント impairment"とされる部分を「障害」とみなす障害観です。障害は疾病や外傷、あるいはその他の健康状態により生じた「個人的」な問題として捉え、その解消には治療やリハビリテーション等の医療や個人の努力が必要という発想につながります。

 一方の「社会モデル」とは、機能制限がある個人と社会的障壁(機能制限のある個人のことを考慮しない社会の事物や制度、慣行、観念その他一切のもの)との相互作用の結果、様々な生活上の支障や困難が生じている状態、またはそれを生み出す社会の側の障壁を含めたもの、英語では"ディスアビリティ disability"とされる現象を「障害」とみなす障害観です。障害を「社会的」な問題として捉え、その解消には障壁(バリア)となる社会の側を変えることが必要という発想につながります。